Xavier

オーケストラ!のXavierのレビュー・感想・評価

オーケストラ!(2009年製作の映画)
1.5
ラストのシャトレゼ座での演奏シーンは圧巻だったなぁ…
ロシアのボリショイ劇場で清掃員として働くアンドレイは、かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者として知られていたが、ユダヤ人排斥改革に従わなかった為
30年前に楽団を追われた過去を持っていた。そんなある日、支配人室の清掃をしていると、1枚のファックスが送られてくる。それは、パリ・シャトレゼ座が、キャンセルした楽団の代わりに演奏をしてくれないかという依頼だった。
音楽界復帰のチャンスを待っていたアンドレイは、彼と共に追放されていた楽団員を集め"ボリショイ交響楽団"に成り済ます事を計画するか…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
冒頭にも書いたが、ラストの演奏シーンは圧巻の一言。
ただ、ストーリーが…
どうしてもパリでの公演したいアンドレイは、彼を追放した張本人、ロシア連邦共産党のガヴリーロフに助けを求める
いくらフランス語が堪能で有能なマネージャーとはいえ、自分を追放した人物に頼むか?ガヴリーロフもガヴリーロフで場所がパリということを聞くとすんなり引き受ける(後に、ホントの目的が判明)
それだけでも、あれっ?どういう展開って感じなんだけど、その後も続々、そんな展開のオンパレード。
まず公演まで2週間しかないのに、そこから追放された楽団員を探し出したり(それも50人以上)、足りない楽器の手配などは序ノ口で、1番それはないだろうと思ったのが、パスポートの発行。
作るまで3週間もかかるのに、空港に各自、証明写真を持って来させその場で作るという、ありえない展開。
なにもかもがめちゃめちゃなのである。
パリについてからも、楽団員が急にいなくなりリハーサルも出来ないとかね…
そんな無茶苦茶な設定の話に、人間ドラマを絡めようとするもんだから呆れる。結果的に良かったのは、演奏シーンだけ
(その感動的な演奏シーンにも、意味不明なインサートシーンがあって台無し)
何故、こんなにポイントが高いのかも理解出来ない。フランスのコメディ作品が好きな人には、嵌まるのかもしれないけどね。
期待していただけに残念。
Xavier

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