Xavier

レッド・ファミリーのXavierのレビュー・感想・評価

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)
3.9
命を懸けた笑いと涙の家族ごっこが始まる…
誰もが羨む理想の家族を絵に描いたような一家。だが、その正体は母国からの密命を遂行するために韓国に潜入している北朝鮮の工作チーム、サザンカ班だった表では仲睦まじい4人家族だが、一歩玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。
何かと押し掛けてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育む様になる4人。
そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北に失敗したとわかり…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
作品の前半は、どちらかと言うとコメディなのかなって思ってた。
なんだけど、話が進むにつれ心が揺さぶられ、最後は涙、涙だった。

妻スンヘ、夫ジェホン、祖父ミョンシク
娘ミンジからなる家族。この中で1番階級が高いのは妻スンヘ。
なので、何かへまをするとスンヘから殴られる。それは年長のミョンシクでも変わらない。彼らの班は、そんな規律の取れた班だった。
そんな中、ある指令が下る。
脱北者家族を殺すことだった。
赤ちゃんをつれた両親を追い詰めたスンヘらは、両親を殺すんだけど、スンヘは赤ちゃんを殺すことが出来ない。
国に置いてきた子供と重なったのだ。
ミンジが赤ちゃんを殺し、なんとか指令は果たせたものの、この頃から面々の中に綻びが見え始める…

劇中のセリフで
「工作員である前に人間だ」ってセリフがある。
国のために指令が下れば、従わないといけない。
でも、ホントにその事は正しいことなのか?
自分たちの人生はこれでいいのか?
彼らの気持ちが痛かったなぁ…
そして、そう疑問に持ち出した彼らに非情な命令が下る…

党の命令と人間としての心情の板挟み。彼らの置かれている状況は難しい。
そして、彼らは一つの答えを出す…

まさか、あんな展開とは…
涙が止まらなかったなぁ…

まさかキム・ギトクの脚本で、こんなに泣かされるとはなぁ…
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