Xavier

ブラザーフッドのXavierのレビュー・感想・評価

ブラザーフッド(2004年製作の映画)
4.3
弟を無事に母の元に帰す、その事だけが彼の支えだった…
1950年、初夏。
ソウルで靴職人を目指す靴磨きのジンテは婚約者のヨンシンと母親、そして自慢の弟ジンソクと貧しいながらも幸せに暮らしていた。そんな中、朝鮮戦争が勃発
家族は叔父の家へと避難するなか、ジンソクが韓国軍に捕まり、それを阻止しようとしたジンテも強制的に入隊させられ最前線へと送り込まれる。
ジンテは勲章を受章する事でジンソクを除隊出来ると知り、自ら進んで危険な戦場へ赴く様になるが、その事を知ったジンソクとの絆にヒビが入り始める…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
第二次世界大戦終戦間近、ソ連と共に連合国を構成していたアメリカが朝鮮半島全体をソ連に掌握される事を恐れたアメリカが、ソ連に対し朝鮮半島の南北分割占領を提案・了承したことにより韓国と北朝鮮に分かれてしまった朝鮮半島。
お互いの主義・主張が違い、またアメリカとソ連の二大強国の争いから起こってしまった朝鮮戦争。
この戦争により仲の良かった兄弟の運命が大きく変わっていく。

最前線は食糧も水もない極限状態にありいつ命を落としてもおかしくない。兄はこの状態から弟を助けるために、勲章を獲るために危険な戦場や作戦へと身を投じていく。

しかし、敵の残虐なおこないを目の辺りにする中でジンテは、弟の除隊の為に頑張るというのではなく、戦争の狂気に蝕まれ、敵を一人でも多く殺害し、手柄をあげる事に喜びを感じる様になっていく

そんなジンテの姿を観るのは辛かったなぁ。生きたまま容赦なく、火の中へと敵をぶちこみ、敵となってしまった昔の友人も平然と撃ち殺す。
コレが戦争の恐ろしさなんだろうか?
それとも、人間が本来持っている本能なんだろうか?

そうなってしまった兄に絶望し、逆に恨む様になってしまったジンソクが可愛そうだった。

作品の前半も胸を締め付けられる事が多かったんだけど、後半の展開は、それ以上だった。
愛する人の死、国に対する絶望、全てを失った喪失感…
涙を止める事が出来なかったなぁ…

如何に戦争が残酷で無慈悲なものなのか
思い知らされたなぁ…
Xavier

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