これぞ"ジム・ジャームッシュ"って作品だなぁ…
"ファー・フロム・ヨコハマ"の章では日本からの観光客のジュンとミツコがメンフィスを訪れあるホテルに泊まる。"ア・ゴースト"の章ではイタリアに帰国するために乗り換えにメンフィスで降りたルイーザが困っているディディに相部屋を申し出る話、"ロスト・イン・
スペース"の章はディディの元ボーイフレンドのジョニーが人を撃ってホテルに逃げてくる話が繰り広げられる…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
オープニングから工藤夕貴と永瀬正敏が出てくると、"あれっ？これって日本の作品だっけ？"って思ってしまった。
エルヴィスやサンレコードが目的で日本からやって来たジュンとミツコ。
いつもノー天気なミツコとすかしてるジュンは観ていて面白かったなぁ。
英語が全く解らないのに、サンレコードのスタジオの歴史を聞くツアーに参加しちんぷんかんぷんだったら、声を掛けてきた人が全てタバコの火を貸してくれって思ったりしたり…
１番笑ったのはエルヴィスと自由の女神が似てるってミツコが力説するシーン。
でも写真の撮り方であんな似るなんて、
ビックリだった(同じくマドンナも)
"ア・ゴースト"と"ロスト・イン・スペース"は同じ人が出てくる訳じゃ無いんだけど、ディディと元恋人ジョニーか出てくるんで、話的には関係がある。
ディディの話にジョニーが出てきたり、逆にジョニーの話にディディが出てきたりしてたからね。
3つの話で共通しているところは、3組とも同じ夜に同じホテルに居るってところ
エルヴィスの"ブルームーン"がそれを現しているからね。
ジム・ジャームッシュの作品っていい意味で淡々と話が進んでいくよね。
普通ならドラマチックな谷あり山ありの作品に出来るはずなのに、そうしないってとこは好きだなぁ。
この作品も、そんなジム・ジャームッシュらしい作品だったしね。
この作品、初めて観たんだけど、何気にクラッシュのヴォーカルのジョー・ストラマー(ジョニー役)が出てたり、ルーファス・トーマス、ラジオDJ役にトム・ウェイツなどミュージシャンが出てきたのにはビックリだったなぁ…
