『鮫肌男と桃尻女』Blu-ray特典収録の石井克人の黒歴史映画。

黒歴史って感じだ

長いこと幻とされていた石井克人監督デビュー作が、鮫肌のBlu-ray化に際し、この度めでたく約30年越しに日の目を見ることとなりました

まず、冒頭いきなり奇抜なアングル(長らく定点)から始まります

そこからカットが変わり、とある片田舎の駅に降りた3人の美大女子学生が登場。とてもシリアスなテンションで、監督お得意のナンセンスギャグと独特な間合いが連発します

お話の方は3人の美大女子学生と、冒頭声のみでも登場したダンカンさん演じる冴えない男性(まるでビートたけし監督作“みんな〜やってるか！”に出てくる残念な男性が煮詰まったような出立ち)の交友録で、追々明かされる男性の秘密と、ある美大女子学生の秘密とともに、見てるこっちの気持ちを一転二転させていきます

中盤からしんみりして、クライマックスあたりからじわじわ笑ってたのに、その直後に差し込まれる最後のダンカンさんのシーンに入った瞬間、一気に“グワァーー泣！！！”となってしまい、いつもと違った、色んな人に勧めたくなるような感動に溢れたラストでした

ご覧になりたい方は是非、鮫肌2Kレストア版をお買い求めか、誰かから借りてください。(見れる方法がそれしか無い！)

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