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unknown アンノウンのminorufukuのレビュー・感想・評価

unknown アンノウン(2006年製作の映画)
3.5
隔離された廃工場で5人の男が目覚める。全員記憶を失っていて、断片的な情報から自分たちの中の2人が誘拐された者、残りが犯人の一味と分かる。だが、自分がどちらの側の人間かわからないまま、犯人グループのボスの帰還の時間が迫っていく…という話。

リーアム ニーソン主演の同名映画とは別物。

もう少し頑張れば傑作だった印象。ワンシチュエーションでのスリラーということで、SAWっぽい。

それぞれが取り戻していく記憶の断片によって、ストーリーが動く過程が面白い。その情報が犯人側か被害者なのかが判別できない微妙な内容なのも上手い。
ただ、情報公開のテンポが速くて理解するのに一苦労だった。
そもそも記憶に頼らず他の手段で真相に迫る流れの方が面白そう^_^

時間が経過するにつれて5人に奇妙な連帯感が生まれるのだが、人物の書き分けを丁寧にしてもっと魅力的に描ければ更に引き込まれたはず。
あと、廃工場が脱出不可能なほど堅牢には見えない。
大オチ自体は良いのに、それまでの見せ方が上手くないので衝撃度半減。
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