▪️Title : 「あなたを忘れない」
Original Title :「26 Years Diary」
▪️First Release Year:2006
▪️JP Release Date :2007/01/27
▪️Production Country: 日本・韓国合作
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-317 再鑑賞
🕰Running Time:130分
▪️My Review
2001年、JR新大久保駅で、線路に落ちた日本人を助けようとして、26歳でこの世を去ったイ・スヒョンさん。当時ニュースでこの事実を知り、そして映画になり、すぐにDVDを購入しました。そして国籍を超えた人間愛に号泣した記憶が鮮明に残っています。
26歳という。。。夢と恋に生きた青年の短くも美しい人生。
本作は、そんなイ・スヒョンさんの人生を実話に基づながらもフィクションとして描いた物語です。
本作が素晴らしいのは、いわゆる美談としてだけではなく、戦後60年以上経った当時でも続く日韓の問題（今また新たな問題として再燃しましたが）や、国籍、民俗、差別などを押し付ける事なく描いています。HIGH and MIGHTY COLOR ボーカリスト、マーキーがスヒョンの恋人ユリ役で出演している他、スヒョンと同じ世代のミュージシャンたちが作品を盛り上げています。スヒョンを演じるのは、当時新人のイ・テソン。監督は、実話に基づいた作品を得意としている花堂純次。
物語は。。。
スポーツを愛しロックバンドのリーダーとしても仲間や後輩に慕われる快活な青年のイ・スヒョン（イ・テソン）は、兵役を終えて大学に戻ってきます。彼は祖父から続く日本との不思議な縁を知って日本へ留学、留学生活でさまざまな人との出会い、恋を経験する中、酔ってホームから落ちた日本人の若者を救おうと短い人生を終えてしまいます。。。
花堂監督自身は「（この映画は）ドキュメンタリーではない。彼(李)の行動を知ったときの感動や彼が発したメッセージを伝えたかった」としています。
また、本作を通じて日韓の若者文化、家族観の違いを問うテーマも見どころですね。

▪️Overview
2001年1月、JR新大久保駅のホームから線路に転落した男性を救おうとして命を失った韓国人留学生イ・スヒョンさんの半生を、フィクションを交えながら描いた感動ドラマ。兵役を終えて日本に留学した25歳の青年イ・スヒョンは、東京の路上でストリートミュージシャンの星野ユリと出会う。故郷でバンドを組んでいたスヒョンはユリと意気投合し、音楽を通して親交を深めていく。やがて2人の友情は恋へと発展するが……。ユリ役は沖縄出身のバンド「HIGH and MIGHTY COLOR」のボーカル、マーキーが務めた。（引用:映画.com）

出演はイ・テソン、マーキー、金子貴俊、ジョン・ドンファン、大谷直子、原日出子、竹中直人。

• #MyDVDArchive

2001年の冬の日、JR新大久保駅のホームから酒に酔った男性が線路に転落して、日本語学校留学生の韓国の青年と40代のカメラマンの方が助けようとして、線路に飛び降り、3人とも電車にはねられて亡くなってしまった。

映画は彼がどんな気持ちでやってきて、どんな未来を描き、どんな恋をしていたか、その青春を描いている。どこまでが事実でどこからが脚色かはわからない。正義感の強い彼の高潔さを素晴らしいと思い、それを知るきっかけになるのは意味があるかと思いつつ、こうした実話を題材にした映画は、ドラマやラブを上乗せすることで、その哀しくも心とらえる実話をどうしても利用している感が残ってしまう。そこが難しい。

みなさん新大久保駅の事故を覚えていますか？
ホームドアが多く設置される一つの契機になりました。
一人の日本人が線路に転落し、それを助けようと飛び降りた二人もろとも電車に撥ねられて死亡した事故です。
助けようとした一人が、当時日本に語学留学中のイ・スヒョンさんでした。享年26。

映画はそんな彼の半生を事実ベースで描いたもの。日本製作陣が主導した日韓共作映画です。
両国が抱える現実的な問題が少し描かれています。

どんな国にも良いヤツも悪いヤツもいるものです。ひとつの出来事や一人の行為をもってその国民全てにものを言うのは良くないこと。
少しずつでも他人や他国を理解して、また自分たちもまた・・

そんな中、2023年8月現在、大阪のイベントにおいて韓国DJへの性的暴行（公然と痴漢行為）があったことから、日本はホント程度が低いと世界が喧伝しています。世界の観光ガイドで、「日本の電車は痴漢が多いので注意せよ」と書かれているそうです。
上記の被害者のSNSに心ない言葉を浴びせるバカたちも消えない様子。

思えば新大久保駅の事故当時も酷い書き込みはありました。

どうなんでしょうね、この国。