ryosuke

禁じられた遊びのryosukeのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.6
フレーミングや編集は若干馬鹿正直な感じはして、カット割りのテンポもサクサクしている。人物の顔に常にハエが止まっているような自然豊かな田舎が舞台なので、もうちょっと長回しにしても叙情的になったのではとは思う。金獅子ってほどかなあという感じはある。
ルネ・クレマンはそんなに作家性のある人ではないのかな。本作の脚本の一人ピエール・ボストはトリュフォーに「作家の映画」と相容れないとして批判されていたらしいが、まあ納得感はある。
動物たちのお墓は哀しい美しさを放っていて、それが壊される別れのシーンを痛切にする。
主役の子供二人、特にポーレットの魅力はしっかり記録されている 。
ポーレットの家族へのキスに嫉妬するミシェルが可愛らしい。
最後まであくまで自分の苗字をドレだと言い張るポーレットがいじらしい。
ryosuke

ryosuke