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エコールのminorufukuのレビュー・感想・評価

エコール(2004年製作の映画)
3.4
森の中の隔離された場所に、少女しかいない学校がある。幼年時に連れてこられ、成長ととに外に連れ出される。学校に連れてこられたヒロインは、同じ寮の仲間から校内のルールを教えられ、成長に伴う様々な疑問や悩みに直面しつつ、次第にその生活に慣れていくのだが…という話。
フランス映画。

芸術と児童ポルノは紙一重だなあと思った作品。この設定にいかがわしさを感じずにいられれば、映像の美しさを充分に愉しめるはず。明確なストーリーらしきものは存在せず、舞台になる学校の秘密なども最後まで明かされないので、消化不良に感じたりしたが、こういう映画なんだと思えば作品の質は高い。
ただ、愛らしい少女の映像の所々に性的メタファーが紛れ込んでいるので、好みは相当分かれると思う。僕はダメだった。最後の噴水広場のシーンは色々まずい。森や水流などの自然の描写には目を見張るものがあったけれど。
学校を出るイコール成熟した女性になるということなので、大人になりたいもしくはなりたくない気持ちの狭間で葛藤する登場人物たちの気持ちを上手く表していた。

実は「わたしを離さないで」みたいな学校でしたーというオチなら面白かったのに。
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