horahuki

悪魔のはらわたのhorahukiのレビュー・感想・評価

悪魔のはらわた(1973年製作の映画)
3.7
人造人間同士で子どもを作ろう♫
マッドな博士にヤリチン野郎だと勘違いされた童貞くんが首チョンパされちゃった!
気がつくと勝手に人造人間の頭のパーツに使われててビックリした系ホラー。

アンディウォーホルのうんたらかんたらって書いてたから、さぞかし高尚でアートな映画なんだろな〜とか思ってたら、アホさとゲテモノ感がすごいエログロナンセンスな面白い作品でした。

あらすじ…
フランケンシュタイン伯爵は、助手と一緒に地下室で秘密裏に人造人間を作っていた。女の人造人間はすでに完成済み。彼の目的は男の人造人間も作って交尾させて子どもを産ませ、新人類を作ること。なので女とヤルことしか考えてないヤリチン男の首が欲しい博士は売春宿へ。そこには友だちに無理矢理連れて来られた、女に興味がないゲイのイケメンが。博士はヤリチン野郎だと勘違いして彼の首を切断するが…。

色々とヤバイ要素てんこ盛りな珍品。
伯爵は結婚してるんですけど妻はなんと実の姉。しかも子どもが2人いる。そんで妻は男好きでイケメン見つけて城で雇ってヤリまくり。夫は黙認。むしろ夫に対して、そのイケメンとヤりたいから私に頂戴とかいう始末。夫は夫で内臓大好きで、自分が作った女人造人間のはらわたにち◯こ突っ込んでかき混ぜてぶちかますというイカレっぷり。そんな2人の子どもも、ギロチンで人形の首切断してキャッキャウフフしてるというヤバさ。まともな奴はいないのか(笑)

舞台となるお屋敷はなかなか豪華でゴシックな格調高さを備えているのに、中ではおっさんが美女のはらわたにち◯こ突っ込んでるというギャップ!これがかのアンディウォーホルのアートなわけですね(笑)

まぁ、実際のところアンディウォーホルはただの名義貸し。ポールモリセイが監督ってことになってるけど、それすら微妙でアントニオマルゲリティが多くを演出していることだけは確かという、なんだかもう誰が作ったのか良くわかんない映画です。

男女一対の人造人間に交尾させようとしてんのに、片割れがゲイだから美女の人造人間が何度キスしようが全く反応しないというアホ展開を始めとして、槍で腹をぶっ刺したら内臓が先端にぶら下がってるという3D公開を意識したグロシーン、チョンパした首の目が動くという力入れるとこ間違ってる感半端ないこだわりが見えたりと、なんというかこれもうアートだわ(笑)ちなみにマリオバーヴァとも良く仕事をしていたカルロランバルディが特殊効果を担当しています。

一応フランケンシュタインものですが、そんなことどうでも良くなるくらいのアホ映画で最高に楽しめました♫
horahuki

horahuki