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『暴(や)る!』に投稿された感想・評価

4.7
【終わりのないパズルが始まる🧩】

最初から最後まで実に70年代らしい荒涼とした世界観を満喫できる逸品。長谷部安春監督×桂千穂脚本コンビによる傑作バイオレンス・ポルノ。

主人公の八城夏子が色んな男に陵辱されるだけで69分間突っ走る。もはや笑えないコメディーの領域。そんな中でクール・ビューティーとして異彩を放つのが青山涼子(愛染恭子)。彼女が主人公を食う存在感を見せている。

内容的にはスピルバーグの『激突!』のほぼ焼き直し的な不条理/人間不信モノという事になるんだろうが、出てくる男たちがホントに堕落していてヒドイ。中盤のハードゲイには失笑もの。夏っちゃんが最後まで救われないんだが、ラストのやけっぱちなオチで少し希望が見出せる。

劇伴はジャズ・モラレス(誰それ?)が担当。助監督に根岸吉太郎。乾いた空気感が特徴の、無愛想な作風がやはり根岸のタッチを彷彿とさせる。スンバラスィー傑作だ!。
行く先々で強姦被害を受けてしまう薄幸の女性(八城夏子)が、売春行為で生計を立てている気丈な女性(愛染恭子)と知り合う。"性の暴走状態"に巻き込まれた女性の顛末を描いている、日活ロマンポルノ。題名は「やる」と読む。

安息の地を求めている主人公が、あらゆる場所で無意識的に男を狂わせたあげく、その場で強姦されてしまう。「おまえもかよ!」というツッコミの連鎖が大きな醍醐味。唯一マトモかと思われた男が、ゲイ集団にカマを掘られる展開が抱腹絶倒。

ドラマ面では、主人公とは正反対の立ち位置にいる、売春婦(愛染恭子)が良い仕事をしている。そして、「受け身になっていたらダメよ。ときには反抗しなくちゃね」と主人公を諭すシーンに真理がある。

湿っぽさと清々しさと"好い加減さ"が同居している、バイオレンス系ポルノの教科書的作品。長谷部安春が関わっているため、やっぱり警察の腐敗がオチとして描かれる。主人公がヒト気のない場所に移動してしまうのは、映画のファンタジーとして受け止めるべし。
女が車を運転しているとレイプされる。逃げて男に助けを求めるとそいつにレイプされ、警察に行くとまた警官にレイプされ病院に逃げ込むとまた医者にレイプされる。
登場人物が全員レイプ魔という。狂った脚本。八城夏子のなんとも言えない表情と相まって笑けてしまう。

なんと言ってもレイプ魔をまたレイプするハードゲイトリオが最高。 セリフが一切ないというのもすんごいし爆笑。

あと桂千穂って道の駅みたいな場所好きですねぇ〜

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