フラハティ

真夜中の虹のフラハティのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.6
労働者三部作二作目。
虹の世界まで君を連れていこう。


少し変則的なフィルム・ノワールもの。
無罪放免の男が、強盗により人生をかき回される話。
シンプルなストーリーだからこそその監督の色が出るものだけど、本作も色は変わらない。

職を失い、有り金全てを奪われた。
残ったのは死んだ父が乗っていた車だけ。
転がっていくかのように悪いことばかりが起こるが、それでも光は差す。
愛する女性との出会い。
同じ境遇の仲間。

決まった職にありつけないこのご時世。
その日暮らしもままならない。
ついには不遇な罪を着せられる。
決して恵まれた生活ではないのに、なぜここまで不運が降りかかってくるのか。
明らかに不平等とも言えるべき人生だけれど、それでも生きていく。


悲観的に巻き起こるような出来事。
しかし、暗く落ち込むようなことはない。
前を向いて生きていく。
その先には虹が待っている。
フラハティ

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