フラハティさんの映画レビュー・感想・評価

フラハティ

フラハティ

英国紳士に憧れる21歳大学生。
大学卒業までに浴びるほど映画を観る。
でもレビューもちゃんと書く。

観客を満足させようという情熱が注がれている映画こそ名作。
マイケル・J・フォックス推し。

アクション、シリーズ物避けがち。
人生や人についての映画が好み。
広く深くを目標に。
基本長文!

映画(230)
ドラマ(0)

エド・ウッド(1994年製作の映画)

4.4

映画史に残る偉大な監督エドワード・D・ウッド・Jr.
通称エド・ウッド。


この監督を知ったのは本作からであり、彼の監督としての凄さは、たった一作観ただけでも存分に理解できるはず。

子供の頃から
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

家族にとってのハッピーエンド。


「近年SNSは教会の役割を担っている。」
自分の近況、自分の思想、自分の交遊関係、自分の愚痴…。
または懺悔や相談など、身近な人間ではなくとも、まったく顔も名前も知
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東京物語(1953年製作の映画)

4.9

本作が念願の小津デビュー。


日本が誇る名監督小津安二郎。
本作は多くの映画ランキングで必ず名前が挙がるほどの名作。
遅ればせながら、名監督に挑む。

難解という勝手な先入観があり、カメラワークがど
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.4

She's a Killer Queen.


セロン姉さんが40代にして、アクションスパイ映画へ。
宣伝の際もアクションが非常に推されていた。あと音楽。

東西時代のドイツを舞台に、二重スパイのミッ
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.2

人生において上も下もない。


人生で辛いことや苦しいことに直面したとき、あの犬よりもマシだと思えば生きていける。
辛いけれど、宇宙船で死んでしまったライカ犬よりはマシだ。

母親は何らかの原因で体調
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

逆さのアメリカ国旗が語る、この土地の全て。


雪が覆う農地ウインド・リバー。
ネイティブアメリカンの保留地として、存在を維持している。
ひとりの少女が命を落とした。
白い雪の上に、赤い血が否応なく惨
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.6

信念に基づいた、最高のアンチヒーロー。


60~70年にかけて西部劇が衰退し始め、新たなブームが生まれた。
刑事ものの誕生である。
本作のハリー・キャラハンは、まさに西部劇の人物像を踏襲したようなキ
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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.5

今日を忘れるな。
しっかり胸に刻め。


会社崩壊の危機。
一人の男が会社から解雇通告を受ける。
進めていた仕事のデータを部下に受け継ぐ。
世界経済の中心であるウォール街で、ある一人の男が危機に気づい
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海の沈黙(1947年製作の映画)

4.3

沈黙を打ち破るのは。


戦時下。
ドイツの将校は、老人と姪の二人暮らしの家に居候することになる。
二人は沈黙を貫く。
敵国である将校と言葉を交わすことを拒んだ。
憎き相手にせめてもの抵抗を。


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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.1

たった一枚の紙切れが、誰かの人生を狂わせている。


一枚の偽札。
悪ガキが作った無価値の産物。
一枚の偽札。
人を欺くために作られた無価値の産物。
一枚の偽札。
人を狂わせる無価値の産物。

ロベー
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.8

市川崑監督の金田一耕助作品第五作。


「さようなら、金田一耕助。」
素晴らしかった。
シリーズの締め括りとして、個人的に『犬神家の一族』の次に好きだし、何より退廃さや新しい芽生えなど、この当時の日本
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.6

この憎しみはloopしている。


未来から送られてきた人間を撃ち殺し、その報酬を得る仕事ルーパー。
仕事を辞めるためには、未来の自分を撃ち殺し、大量の報酬を得て、残りの人生を過ごす以外に選択肢はない
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.1

あぁ、他人のことなんてどうでもいいんだ。


ウォール街で働くことに対する最高の優越感。
いつもの美容に対するルーティーンは、素晴らしき自分を高い位置に存在させるためでもある。
筋トレで磨きあげた美し
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.0

市川崑監督の金田一耕助作品第四作。


恐らく三部作で終わらせる目論みだったんだろうけど、普通に作られてしまう四作目。
そして制作時期も異常に早く、本作は
前作の『獄門島』よりたった一年後。
かつ『火
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.4

アメリカは世界最高の国。


マイケル・ムーア監督による、銃社会とアメリカのお話。
なぜアメリカでは銃による犯罪が減ることはないのか。
マイケル・ムーアという名前を世界に広めたのも本作だろう。

アメ
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.5

フェミニストとは悪である。


モントリオール理工科大学。
今日も多くの生徒が慌ただしく、楽しげに話をしている。
フェミニストに憎悪を持った一人の男が銃を構え、女だけを狙う。

実際にカナダで起こった
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獄門島(1977年製作の映画)

3.2

市川崑監督の金田一耕助作品第三作。


前作『悪魔の手毬唄』からなんと同じ年に公開された本作。
横溝正史原作のなかでも最高傑作と名高い『獄門島』。
監督曰く、映像化させるのに最も苦労したらしい。
一番
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早春(1970年製作の映画)

3.7

僕は今夜死ぬかもしれない。


初スコリモフスキ!
伝説の青春童貞映画が遂にレンタル可能に。
鮮やかに輝き続ける恋という思い出と、あっというまに過ぎ去っていく初恋の苦さ。
ポップで原色のまばゆさが、あ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今ある人生を大切に。
スーザンに捧ぐ。


20年前に別れた元夫からの小説。
送られてきた小説は、テキサスで起こる暴力と衝撃の内容。
現在、過去、小説の世界が混ざり合い、スーザンは何を見つめるのか。
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.7

市川崑監督の金田一耕助作品第二作。


二十年前に鬼首村で起こった事件。
鬼首村へ向かった金田一耕助を待ち受けているのは、新たに起こる事件。
二十年もの年月を隔てた村で、悲哀と憎悪が渦巻く。
村で言い
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ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

5.0

本当の友達の定義とは。


ルコントは恋愛映画の印象がとても強いが、友情を描いた作品も良作が多い。
そして本作は大好きな作品になった。

モノにしか興味のない男。
名前はフランソワ。
歳は50ぐらい。
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人生はローリングストーン(2015年製作の映画)

3.6

2008年9月12日。
ある偉大なアメリカの作家が自ら命を絶った。
作家の名はデヴィッド・フォスター・ウォレス。


天才と呼ばれた小説家デヴィッド。
存在はさすがに知らなかったので多少ググった。
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パターソン(2016年製作の映画)

4.4

パターソンの一週間を覗いてみよう。


目が覚めて時計を見ると、いつも時間が違う。
ほんの数分なんだけど大体6時すぎくらいに起床。
隣に眠る妻はいつも違う姿勢。

同じ空間でも、日にちが変われば全く違
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.3

市川崑監督による、石坂浩二が演じた金田一耕助の記念すべき一作目。


初めて観たときはリメイク版で、オリジナル版を観てもそのクオリティの高さに驚き。
おすすめするなら絶対オリジナル。

犬神家の当主犬
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.9

ブリグズビー・ベアは諦めたことはない!
僕のヒーローなんだ。


『ブリグズビー・ベア』という番組の大ファンであるジェームス。
いつもずっと画面に釘付けになりながら成長した。
ブリグズビー・ベアは彼だ
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.3

遠くに見える村には、遠い昔から語られているある逸話がある。
その村は八墓村と呼ばれるそうだ。


1970年代は市川崑監督の金田一耕助シリーズを始め、多くの金田一耕助作品が生まれた。
本作は渥美清が金
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華氏911(2004年製作の映画)

3.0

2001年9月11日、ワールドトレードセンターに飛行機が衝突した。


明日で17年もの年月が過ぎる9.11。
この事件が起きたとき、まだ子どもだった僕には、この事件の詳しいことはまだわからなかった。
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

-

「The Beatlesが世界に受け入れられた理由は?」
「僕たちもわからない。」


10年ほどの活動期間で、ビートルズは伝説となった。
ロン・ハワード監督による、ビートルズについてのドキュメンタリ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.2

胸を焦がすのは、同じ顔の運命の人。


運命だと思った相手。
火花が散るように視線が合う。
彼の名は麦(バク)。
ずっと一緒にいた。
だが突然彼は姿を消す。
東京に移ると、麦とそっくりな男性がいた。
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは俺の作品だ!


なるほど。製作現場の映画ね。
って言いながらも、前半のありきたりなゾンビ映画の時点でこういう構造なのはなんとなくわかるんだけどね。
どうせみなさんは観ていると思うので、ガッツリ
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

4.0

200本目!!
節目はマイケルの映画で。


80年代にはベトナム戦争映画が流行。
本作もその流れにのった作品と言っても過言ではない。
監督は『アンタッチャブル』で波に乗っていたデ・パルマ。
キャステ
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.1

ベトナム戦争の戦死者に捧げる。


オリヴァー・ストーンが、実際に体験したベトナム戦争の体験を映像化。
『地獄の黙示録』で主演を務めたマーティン・シーンの息子、チャーリー・シーンもベトナム戦争の映画に
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

こんなクソみたいな現実よりも、あの戦場のほうが生き甲斐がある。


午前十時の映画祭より、初鑑賞が劇場というありがたさ。
本作の監督はF.F.コッポラであるが、本作がそもそも製作が難航したという話はあ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.9

「大切なものはここにある。
この街が大好きだ。」


ベトナム戦争へ向かうことになった三人の男たち。
地元で仕事に就き、悪友たちと飲み明かしながら鹿狩りを行う。
月曜に戦争へ向かう前に、結婚式を行う。
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.7

この街は汚れてる。
ゴミ箱みたいだ。


アメリカンニューシネマを代表する一本であり、ベトナム戦争についても言及した今なお語り継がれる名作。
主演を務めたデ・ニーロは、本作の後に『ディア・ハンター』に
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.7

まるでそびえ立つクソだ!


ベトナム戦争が題材の映画の多くは、密林のなかでベトナム兵と戦うものが多い。
戦争の無意味さや、及ぼす被害の大きさなどは多くの作品で語られ、戦場での倫理観の崩壊はとても印象
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