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橋の上の娘
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『橋の上の娘』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『橋の上の娘』
原題La Fille sur le Pont.
製作年1999年。上映時間90分。

名もないパリの橋の上で運命的に出会った男女の、奇妙でストイックな愛の行方を紡いでゆく。
名匠パトリス・ルコント監督が贈る究極の純愛フランス映画。
ダニエル・オートゥイユ、ヴァネッサ・パラディ共演。

ナイフ投げの曲芸師ガボールは、セーヌ川にかかる橋の上から自殺しようとしていたアデルをナイフの的にならないかと誘う。
コンビを組んで巡業に出た2人はツキに恵まれ人気も出るが、アデルは行きずりの男たちと関係を重ねるのだった。

初期のフランス映画の美しさ、
詩的なリアリズム、
映画の中にある純粋な映画の魔法、人々の感覚、
そして、人生への愛情を感じる瞬間。過去のフランス映画には忘れがたい絵が沢山ありました。
今作品は、それらが戻ってきたかのようで、パトリス・ルコント監督は、現代映画のすべてを備えた、非常に独創的で楽しい作品を創り上げたと思います。
この美しいモノクロームのラブストーリーは、現代映画の素晴らしい瞬間であり、映画が時として忘れてしまったような、深い幸福感に小生を包んでくれました。
観てる側の現実と、心が直接理解できて、しかも流れるような超現実的な夢のようなストーリーテリングとを結びつける、巧みな詩的映画の伝統を受け継ぐ現代映画でした。
ルコント監督の穏やかで軽快な、しかし完璧な映像言語と編集能力のおかげで、ナイフ投げのキャバレー・アーティストと、その犠牲者でありパートナーである自殺願望のある若い女性に関するこのシンプルな物語は幸せなものの1つとなりました。
映画と人間存在の主要な要素である詩、愛、人生、サーカスを愛する人が見逃してはならない作品かな。
パトリス・ルコント監督がヨーロッパを巡る素晴らしい旅に観てる側を誘い、モノクロのフレームの一つひとつを色とりどりの感情で満たしてくれます。
今作品は、神々しいまでの高さでのつながり、幸運、運命、愛、危険、欲望、運、ロマンスについての映画やったけど、何よりも、つながりについての映画だと思います。
3.5
No.1562
2024.01.07視聴
ルコント−19(1999年作)

パリのある橋の上。
22歳のアデル(ヴァネッサ・パラディ)は欄干を乗り越え、セーヌ川に身を投げようと考えていた。男から男へと渡り歩くたびに、捨てられてしまう人生に私はついてない女だと絶望していたのだ。

声をかけたのは、ナイフ投げの曲芸師ガボール(ダニエル・オートゥイユ)
実は彼もまた自殺を考えていた。しかし飛び降りようとする女を見てふと立ち止まったのだ。

奇妙な出会いだ。しかし実はこれは二人にとっては奇跡の出会いだった。

彼は「俺と組んで曲芸の的にならないか」と言う。
ところがアデルはそれを無視して川に飛び込む。おどろいた彼はとっさに川に飛び込み、アデルを救う。
ガボールは直感的に彼女はナイフ投げパートナーに適していると見抜いている。彼女とならついてない二人に運が開けると確信している。彼の説得に、やがてアデルはナイフの的になることを決意する。

アデルとガボールのコンビは行く先々で喝采をあびる。ツキを呼び込んだ二人は、カジノのルーレットでも大勝をするのだが…。

アデルの男癖は治らない。

自分はついていないと思い込んでいる彼女はそれが男癖にあることを理解していない。
ナイフ投げの瞬間に味わっているリスクと快感が彼女を蘇らせていることを知らないのだ。

変な恋愛映画だ。
この映画はストイックな純愛映画と評されている。二人は愛を語るわけでもなく、もちろん手を握ることもない。
考えてみると、私が観たこれまでの彼の作品は、エロチックなようで実は純愛なのだ。のぞき男を描いた傑作「仕立て屋の恋」も「髪結の亭主」も確かに純愛映画だ。
しかしこの映画は、純愛も際立つほどでなく、主人公のアデルを演じるヴァネッサ・パラディにもあまり魅力を感じない。評価はまあまあ普通というところだ。

主人公ガボールを演じるダニエル・オートゥイユは、この後「ぼくの大切な友だち」でもルコントとタッグを組んでいる。こちらのストイックなナイフ投げの役に比べて、軽妙な骨董収集家をコメディタッチに演じていて、なかなかの役者なのがわかる。
"幸運が向こうから来るもんか!…探しに行くぞ。"

【STORY】
 幸せを求めることを諦め、橋から飛び降りようとしていた若い女性は、ナイフ投げ芸人の男に "的" として拾われ…


【一言まとめ】
●運命の2人だと本当に思える
●敢えての白黒がぴったり似合う!
●オートゥイユの演技の深みが良い!


【感想】
《ダニエルオートゥイユ3貫》1貫目

 恋愛系で根拠もなく "運命の相手" だと訴えてくる物語があまり好きではないのですが、今作は見事に「これこそ運命の2人だな…」と思わせてくれる素敵な作品でした❗️
 余計な言葉は並べず、展開だけで「この相手じゃなきゃダメなんだ」と確信させてくれる。これぞ運命系恋愛ドラマの理想的な姿だと思います!


 1999年製作なのですが敢えて白黒。40〜50年代のロマンスっぽくて、確かにカラーより圧倒的に白黒の方が似合う雰囲気だと思う(カラーだと少しチープになるかも?)ので、その素晴らしい判断に拍手ですね❗️


 ナイフ投げは命運を相手に完全に委ねるものなので、いい関係にある投げ師と的ってどことなく魅力的ですよね。


 鑑賞のきっかけであるダニエル・オートゥイユ。演技に深みがあって素敵でした☺️

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観た回数:1回
直近の鑑賞:レンタルDVD(20.11.11)

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