マサキシンペイ

マッドマックス/サンダードームのマサキシンペイのレビュー・感想・評価

3.0
マッドマックスシリーズの三作目。バイオレンスアクションとして見ればほとんど良いところはなく、どう考えても「マッド」の名はふさわしくないため、シリーズの黒歴史的な扱いを受けている今作であるが、衣装やカーデザインのクオリティは順当な深化を遂げていて、マッドマックスの世界観が好きであれば、そこまで強い不満はなく見られた。

荒廃した世界においても、人が集まって力を合わせれば集落や都市ができ、ある程度安定した平穏な生活が営める。今作の魅力はそういう世界においての「日常」の、割とほのぼのとした生活感であり、世界観のファンとしてはニコニコしながら見られる。

これは「マッドマックス」なのかと言われれば疑問であるが、「怒りのデスロード」まで連続する世界観に豊かな幅と深みを与えているのは紛れもなく事実であり、シリーズにおいて重要な作品であることは間違いない。
マサキシンペイ

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