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ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争のRのレビュー・感想・評価

3.4
こちらのゲゲゲも超絶懐かしく、見てて泣けてきました。西洋の妖怪たちが日本の南の島を占領しにやってくるという話で、妖怪の世界にも、国家とか政治的な思惑があるのか、と不思議な感じがするけど、よう考えたらゲゲゲの鬼太郎て、原作たしかかなりブラックな内容だった覚えがある。昔ほぼ全巻うちにあったよな…。妖怪図鑑とかもあって、妖怪の名前と出身地ぜんぶおぼえてて、近所の人々に妖怪博士と呼ばれていました。ちなみにウルトラマンの怪獣もタロウんとこまでぜんぶ覚えてたよ! 話それとうわ。で、攻めてくるヒラ妖怪たちが、ドラキュラ、狼男、フランケンシュタイン(博士による人造人間)、魔女、で、彼らの上司がすさまじいインパクトの大妖怪バックベアード。ドラキュラは大きな亀の血をワインのように飲み、フランケンは虫が大の苦手、魔女はひひひひひひひひと甲高く笑う、と、それぞれに特徴があるのだが、狼男は数が多いということのみで、これといって目立ったところがない。これではかわいそうだ。で、バックベアード、こいつはとにかくスゴイのです。見た目のまがまがしさがとんでもなく、しかも、実態が瞳以外は非常に曖昧。身体のガワの部分は何と大宇宙と繋がっていて、妖怪としてのスケールが、幼い私には衝撃的で、感動的だった。鬼太郎の毛針が全く通用せず、大きな瞳にピシピシ当たっては消えゆく様に大興奮した。やれ! バックベアード! 貴方なら鬼太郎をやっつけられる!粉々にしろ! と心踊った。以来、ゲゲゲの鬼太郎ごっこをするとき、オレはバックベアードだった。けど、どうジェスチュアすればあの神秘が表現できるか分からず、ひたすらに手足をうねうねさせてた。バックベアードは死に方にもはかない美しさがあった。オレもはかなく美しく死ぬのだと予感した。洞窟の中にたんまりある金塊を風呂敷いっぱいに持ち去ろうとするネズミ男の浅ましさを心底侮蔑しながら、心の片隅で羨ましがっている自分を呪った。ってな記憶を脳裏に楽しみながら、焼酎をちびちびやってたら、酔っ払ってそのまま寝て、気づけばエアコンがんがんで、風邪ひいてもうてました。1ヶ月くらい前の話やけど笑 今見ると全体としてはチンポの方が面白かったな。あと、画面サイズ無理やり変更による問題が本作でも結構目立ってた。特に崖から落っこちるシーン…。
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