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『燃えつきた地図』に投稿された感想・評価

安部公房 原作
勅使河原宏 脚本、監督作品


探偵の男(勝新太郎))は突然失踪したサラリーマンを探す依頼を受けるが。。
依頼人の女(市原悦子)は余り協力的でなく要領をえない。。
失踪者の弟でヤクザの男(大川修)が絡んできたり。。
やがて探偵の男も記憶を見失っていってしまう。。






以下ネタバレ


後半はかなり現実なのか虚構なのか夢なのか曖昧で混沌として難解になっていく

SUBARUの車で、てんとう虫と呼ばれた扉が前開きの車🐞
その車に乗り込み並んで演技する勝新太郎×渥美清👀
お2人が共演している作品が有ったのを初めて知りました🔰
渥美さんは脇役ですが。。😅

勝新は新境地として評価され「砂の女」「他人の顔」とで失踪3部作となるそうです☺
leyla
3.9
粟津さんが手がけたOPタイトルからシュールでワクワク。安部公房の「失踪3部作」のひとつ。勝プロが製作に加わっているので勝新太郎が主演です。

夫の失踪の捜索依頼をされた探偵(勝新太郎)が捜索を続けるうちに自分自身を見失っていく…

不条理な世界で自分を見失っていく感覚が、人間の存在やアイデンティティとは何だ?を突きつけてくる。当時の都市化が進む東京が乾いた砂漠のように感じられます。

登場人物すべてがどこか不可思議、はぐらかすような会話、暴力やエロス、武満徹のサウンド、ソラリゼーション多用の映像や構図などカメラワークが特に面白い。安部公房のシュールな世界観を見事に描写していると思います。

市原悦子と勝新太郎のラストの絡み、寅さん感ゼロの渥美清が印象的でした。
ぉおぉんん…

…市原悦子じゃ、nyaければnyaあ…

てのは、言いっこなしんこなのでしょうか…

A,T&M(アビー、テッシー&ミッチー※1)による『失踪3部作』3作目の映画化は、どうしても玉虫色のソースのかかった創作和食の食レポみたいな表情になってしまう。

原作は、超大枠でいえば《探偵小説》…のようでいて、探せず・さまよい・ついには探す側が自己を見失う、放浪小説であり徒労小説、そして記録小説。捻くれ散らかして天日干しにした『ロング・グッドバイ』みたいだ。

失踪した男を探すよう依頼された興信所の男、しかしあらゆる手掛かりは実を結ばず、彼は街路の隅に立ち尽くす。
人探しをするうちに「そもそも存在するとは何か?」という哲学の袋小路に行き当たり、存在に絶対の座標などないかもしれないことに気づき、自己と世界との相対関係がゲシュタルト崩壊していくような感覚が刻々と語られていく。

それでも敢えてこれを探偵小説の奇形の亜種とするならば、その中でいわばファム・ファタル的な役回りを務めるのが失踪者の姉。そして映画で彼女を演じるのが市原悦子なのだ。

ファム・ファタルといっても、この姉はなんとも《静》なるファム・ファタルというのか、殆ど何もしないのに、いや寧ろ「何もしないからこそ」主人公を迷わせていく。捜索者と失踪者、あるいは生者と死者のような二項対立による存在の確証そのものを受け流し否定するような、虚なる女神だ。

が、ここで投入される市原悦子である。どう転んだって、彼女が口を開くたび、どんな台詞を発してようと蝸牛の底からは「むか~~し、むか~~し」という倍音が聞こえてくるのである。
どちらかといえばファニーフェイス(&ボディ)な外見も相俟って、ミステリアスとはほど遠い生活感が前に来てしまう。わたしはどうしても受け入れきれず、集中力がでんぐり返ってばい・ばい・ばいなのであった。(※2)

これは、なまじ原作を知っているからよくなかったのであろうか。しかし逆に原作を知らないと、この映画だけでシーンの行間を埋めていくのは相当に骨が折れる、というか無理ゲーに近い気もする。
ぬるっと非現実が滑り込むようなややこしい原作を、かなり拾って映像化がされていると思うのだけれど(土手に並ぶ屋台ワゴンのシーンとか)、それ故に図を結べなかったような感じもある。ところどころに、勅使河原宏節とでもいうべき夢幻的な映像の挑戦が仕掛けられるも、『砂の女』や『他人の顔』ほどのマジックは起こっていない(※3)。違和が融合せず違和のまま、とでもいおうか。

描かれるテーマとしては興味深い。意志や選択といった生きる目的、すなわち存在の根拠を、多くの人は社会や他者といった外部から承認されることに求めがちであるけれど、ひとたびそれが疑われたら存在を見失って《失踪》してしまう。
このことは『砂の女』『他人の顔』と確かに繋がっていつつ、今作は3作目に相応しく更に《失踪》の先というのか、外から見れば消えたのは自分だが、自分から見れば消えたのは外のほうである(認識しないものは存在しない)…というパラドクスめいた領域に踏み込む。

その孤立感と都会の無関心を透かし重ねたようなラストは忘れ難く、外に出るのが薄ら怖くなる。ドアの外に今日も記憶通りの世界が広がってるなんて、誰が保証してくれるのか…

ただ、不安になったらば、悦子を思い出すことをオススメする。強烈な炭水化物的現実感を携えて、山の向こうから「坊やぁ~~」といつでもあなたを迎えに来てくれるだろう。

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※1:安部公房、勅使河原宏、武満徹。当然、わたしが勝手に考えたユニット名ですが、なにか?

※2:実は、市原悦子に限らず主演の勝新太郎もどうかと思っている。恰幅は良すぎるし体毛は好戦的すぎて、こんな人が自己認識の不安に苛まれるとはとても思えない。多少の不条理くらい「フン!」って吹き飛ばせるでしょあんた。

※3:燃える地図(等高線)の逆再生?とコラージュ的音響がコラボするオープニングは激烈かっこいいです。

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『生誕100周年記念 アヴァンギャルドの巨人 安部公房』にて
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/abekoubou.html

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