原作末尾、特にそこに登場する車に轢かれた「薄っぺらな猫」の大ファンとしては、何か違う
やがて道路の染みになり、消え、蒸発してしまうだろう「薄っぺらな猫」の無名性を輝かせるような、厚みのない名付けの…
話はあるのか無いのか分からんが、ずっと面白かった!
最後のおかしくなった勝新が芝居、台詞共にキマっている。
ずっと1人で話している渥美清も面白いし、それを相手にしない勝新も最高!
俺が見ていた新宿と…
不可解な人間たちや事件に巻き込まれていく探偵を勝新が演じる。
依頼を受けて失踪人を調査をするものの、結局どうにもこうにも分からないことだらけで、じわじわと探偵に静かに押し寄せる焦燥感。
そして探偵は…
アクションなしの勝新は、ひたすら静の演技で物語の起伏をあえて作らないかのよう。
安部公房原作ということもあり、不条理で話の筋が見えないところが、勝新から自由を奪ってゆく。
閉じ込められた箱の中で芝居…