このレビューはネタバレを含みます
刑事クイヤンが保釈寸前のキントからカイザー・ソゼに関して一杯食わされるお話。冒頭の小便のコントロール凄い。デル・トロがダサかっこいい。
ほぼキントの回想で占められる構成。二段構えのどんでん返しですが、そもそも一段目がクイヤンの予断と偏見から作られていると言ってもいいので、それでいいのか…?いう気持ちに。
二段目にしてもソゼ(?)の即興劇の種明かしにしては要素が余りに少ない。似顔絵もやっぱりあんま似てない…。最後は結構な人たちに顔バレしてしまったまま逃げてるんですがいいのかな。
4人乃至3人の個人的背景が殆ど深堀りされてない点は良かったです。マクマナスとか何者やねんこいつ、と感じさせたままなのがいい感じ。
撮影はイモ臭く、脚本にも色んなところに穴があるんですが、緊張感は保たれたまま最後まで突っ走ったさすがのサスペンスの秀作でした。