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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のbackpackerのレビュー・感想・評価

4.0
監督スティーヴン・スピルバーグ、製作総指揮ジョージ・ルーカス、主演ハリソン・フォード、音楽ジョン・ウィリアムズ、冒険アドベンチャー映画の金字塔『インディ・ジョーンズ』シリーズ第二弾。
今作は、一作目の『レイダース』から見て、時系列的には過去(1年前)のお話です。
舞台も大きく変更されています。冒頭、上海にてギャングからドタバタの逃亡劇を経た後、飛行機の墜落が原因でインド奥地の邪教集団と戦うという、まさに様変わりと言った様相です。

前作で、冒険アクションでは鉄板となった「洞窟内を転がる丸岩から逃げる」という名シーンを撮りましたが、今作では、「地下のトロッコを猛スピードで疾走しながら戦う」という、これまた鉄板名シーンを披露しております。
また、前作で通称カイロ・ソードマンと呼ばれる男とのバトルシーンにて、本来は三日月刀vs鞭のバトルになる予定のところを、(ハリソン・フォードの体調不良のため)三日月刀を振り回すソードマンを銃で撃ち殺すという、今でこそ映画史に残る名シーンを撮影していました。
このシーンのセルフパロディとして、インディの鞭vs剣のバトルシーンが用意されていたりします。

このように、冒険アクションと言えばコレ!と言えるような名シーンを2作続けて作り上げた上に、前作で成し遂げられなかったこともキャッチアップしつつ、大幅な変更を遂げた舞台でもしっかり面白い作品を作り上げています。いやはや、さすがスピルバーグ監督ですね。
ただし、ご本人は本作を気に入ってはいないご様子なので、評価されても困らせるだけかもしれませんが笑

不気味さではシリーズ屈指の上、少々方にはめすぎた演出をしているようにも見えますが、パッと見で「そうそうこんな感じ」というイメージに沿った演出というのは、ある種カリカチュア的でとてもわかりやすく、すんなり入りやすいという利点もあると、改めて感じました。
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