翔海

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの翔海のレビュー・感想・評価

3.5
心に空いた穴を誰か塞いでよ。

宝石店を営むトーマスは自閉症を抱える息子オスカーと一緒に調査探検という遊びをしていた。父トーマスは息子のオスカーにニューヨークには幻の第6区というものが存在したと話すとトーマスはそれを見つける為に必死に手がかりを探し始める。悲劇は突如起こる、トーマスがいつものように仕事に出かけた日にオスカーは学校を早退して帰る。その日の街は大混乱となり、街中はサイレンの音と混乱する人の流れに街は騒然となっていた。家に帰るとオスカーは留守電に気づき聞いてみると父からのメッセージが流れる。テレビをつけるとそこに映った光景はワールドトレードセンターに墜落する飛行機の映像。その日、父は仕事でワールドトレードセンターに居た。父トーマスは帰らぬ人となり、オスカーは父と続けていた調査探検もできずにいた。9.11から1年がたったある日、オスカーは父のクローゼットから封筒に入った鍵を見つける。その封筒にはブラックと書いてあり、そのヒントを元にニューヨーク市内のブラックさん一人一人に会いに行くことを決める。父トーマスが息子オスカーに残したものとは。

9.11
2001年にニューヨークで起きたアメリカ同時多発テロ事件。約3000人もの人達が死亡した歴史的テロ事件である。高層ビルが被害にあった為に逃げ遅れた人達や飛行機の乗客を含め、関係の無い人達がこんなにも亡くなった事件に怒りすら覚える。その被害にあったのは、帰りを待つ家族たちにも及ぶ。甚大な被害はアメリカ経済やニューヨークに住む人達の生活にも影響していただろう。この作品の主人公オスカーもその一人。人の命は帰ることないものだから、心の傷は簡単には癒えることは無い。9.11の起きた2001年のときは私もまだ3歳くらいだったからこの時の記憶はないし、物心ついた頃にはニュースでも取り上げなくなっていたからこの事件を知ったのは中学生くらいだったと思う。9.11で連想するのは好きなアーティストのRADWIMPSさんの楽曲にグランド・ゼロという曲がある。このグランド・ゼロというのは爆心地という意味があり、ワールドトレードセンターの跡地がそう呼ばれるようになったことが由来である。そこから曲を作ったグランド・ゼロから9.11のことを知った。RADWIMPSさんは他にも東日本大震災の起きた3.11関連の楽曲も被災が起きた翌年から毎年(10年間)楽曲を発表していた。私は白日という曲を中学生のときに初めてYouTubeで聴いたときは衝撃を受けた。聴いたことない人たちは一度は聴いてもらいたい。
この作品が描かかれたのは9.11から10年後である、今は事件から約20年が経つけれど傷の癒えてない人だっているだろう。けれど、生きる人の使命は過去を忘れずに後世に残し、生きてゆくことである。

今年に入ってやっと映画を観ることができました。
1月末に約3年勤めた整形外科を辞めて、今月からフリーランスとして働くことになり、色々な準備やなんやらで忙しい日々を過ごしていました。今月からはたくさん時間ができて、映画も観れるでしょう! けれど、たくさん時間があるということは裏を返せば仕事がないということになるので焦るとも思います笑
なので、いくら時間があっても映画を観る時間は制限しつつ、勉強と映画の時間を両立させるのが今の目標です笑 雇用から外れて収入も安定しないと思いますが、これからやってゆくフリーランスの仕事にはワクワクしています!なので皆さんも応援してくれると嬉しいです🙌
翔海

翔海