Jaya

隠し砦の三悪人のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

敗れた国の雪姫と侍大将六郎太と百姓太平と又七が敵中を抜け友好国を目指すお話。雪姫の形貌はハマってますが、相当なヘロヘロ声。だから唖を装うという話にしたのでは?と思うくらい。

六郎太こと三船敏郎はさすがの存在感。上手いし、僅かに見せる笑顔がたまらないです。殺陣はモッサリしてましたが。

他の人も上手いんですが、二人の百姓は愛すべき愚か者というよりもはや白痴のレベル。せめて二人のキャラの差ぐらいは付けて欲しかったです。

枯山の上にそんな泉あるか?など、カットの繋がりにも不自然を感じましたが、画の美しさは凄い。構図もカメラワークもキレキレでした。銃撃のカットはよく考えるなあと思うよう。

類型的で今一つ納得いかないところもあり、ラストもなんじゃそらと思うような収まり方でした。テンポも余り良いと思えず、中身の割に長過ぎるんじゃ?と感じたシーンが沢山ありました。

それでも出演者の存在感と迫力のある映像には存分に見応えがあり、ハッピーエンドも相俟って、最後まで楽しく観れた作品でした。
Jaya

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