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バンデットQのろのレビュー・感想・評価

バンデットQ(1981年製作の映画)
5.0

テリーギリアム監督って、ほんと天才だと思う。

映画を作るのが楽しくて楽しくてしょうがない。
その気持ちがものすごく伝わってくる。
「次はどんなことが起こるの!?」ってワクワクしながら観てしまったし、こちらの予想を越えてくる展開に目が離せない!
悪者の魔王でさえ可愛く見える、ギリアムさんマジックにかかってしまいました。


主人公ケヴィンの子ども部屋。
ある夜、タンスから6人の小人(盗賊団)が現れる。
彼らはボス(神)から地図を奪い、いろんな時代で盗みを働いていた。
しかし、その地図は世界征服を企む魔王に狙われていて・・・。

自分の身長を気にするナポレオン。
義賊のロビンフッド。
沈没寸前のタイタニック号。
時代がくるくる変わるたびに、ケヴィンたちにピンチが訪れる。
7人は力を合わせて乗り越えていきます。

一番好きなのはショーンコネリー演じるギリシャの王がいる時代。
小人たちとはぐれてしまったケヴィン。
王様と一緒に住むことを決意します。
王様はケヴィンを養子にする。
そして祝宴を開くのですが・・・。
手品好きの王様らしい演出に心躍る!
特に牛の体からいろんなフルーツがドッサリ出てくるカットが大好き。
牛のくす玉なんて、めちゃくちゃ斬新!


そしてなんといっても、魔王との対決シーン!
檻から脱出した7人。
しかし、追っ手から逃れられない!
そこへいろんな時代から助けがやってくる!!!
カウボーイや古代ギリシャの兵、戦車まで!
順番に魔王を攻撃するけれど、上手くいかなくて・・・。
めちゃくちゃ良かったのが、縄でぐるぐる巻きにされた魔王の頭からナイフが出てくるところ。監督が全力でふざけているんですよ。いや~ほんと面白い!


ラスト、現実に戻ったケヴィンの目の前で両親が吹っ飛びます(笑)
実に痛快!!!このラスト、大好きです。


あまりのおもしろさに、大興奮!
昨日はギリアムさんの話ばかりしてしまいました(笑)
インタビューがまた良くて、ますます好きになっちゃう。
「未来世紀ブラジル」もたのしみ!
ろ