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コラテラルのYYamadaのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.6
【スリラー映画のススメ】
◆作品名:
コラテラル (2004)
◆映倫区分 / 日本 R15+
◆スリラーの要素
 正体不明の乗車客に翻弄される
「不安」を描く
◆本作のポジショニング
 サスペンス ■□□□□ ホラー

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・LAの平凡なタクシー運転手マックスは、ある晩、検事の女性アニーを客として乗せ、車内での会話を通して互いに好感を抱く。次に拾ったビジネスマン風の客ヴィンセントは、仕事のため一晩で5カ所を回らなければならないと話し、マックスを専属ドライバーとして雇いたいと依頼。
・高額の報酬にひかれて引き受けるマックスだったが、実はヴィンセントの正体はプロの殺し屋で、麻薬組織から5人を殺害する任務を請け負っていた…。

〈見処〉
①その夜は、いつものように始まった…
・『コラテラル』(意訳:「巻き添え」)は、2004年に製作されたスリラーサスペンス。
・撮影当時41歳のトム・クルーズが初の本格的な悪役に挑戦したことで話題になった本作。企画当初は『ディーブ・インパクト』ミミ・レダー監督が計画されていたが、3年以上も動きがないままヤヌス・カミンスキーに変わり、最終的に、主演予定にあったラッセル・クロウが指名したマイケル・マンがメガホンをとっている。
・ラストシーンで主人公たちが降りる駅はマン監督の『ヒート』のオープニングでロバート・デ・ニーロが降りる駅と同じである。
・出演は、ジェイミー・フォックス。共演は『マトリックス・リローデッド』のジェイダ・ピンケット=スミス、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロや監督転出前のピーター・バーグが顔を揃え、冒頭にはジェイソン・ステイサムがカメオ出演している。

②ジェイミー・フォックス
・本作に出演する36歳のジェイミー・フォックスは、1996年から2001年まで出演したTVショー『ザ・ジェイミー・フォックス・ショー』にて、コメディアンとして広く人気を博していた。
・フォックスの転機となったのは、本作が公開された2004年。本作によるアカデミー助演男優賞にノミネートと同時に、同年公開の『Ray/レイ』でレイ・チャールズを演じ、アカデミー賞、BAFTA、映画俳優組合賞、クリティクス・チョイス・アワード、ゴールデングローブ賞の主演男優賞を独占。当時は黒人男優としての頂点に達していた。

③結び…本作の見処は?
アメトーーク!「トム・クルーズ芸人」に感化され、久々に鑑賞しました。
◎: マイケル・マン監督による流石の硬派なサスペンス演出。終盤の列車内部シーンは手に汗握る攻防。
○: ナイロビにハルク…いま見返すと、
なにげに豪華な助演陣。
▲: 当時絶頂に届きそうなジェイミー・フォックスに対し、トム・クルーズの本作の存在感は『ラストサムライ』と『宇宙戦争』という人気作品の間に撮影されていたにもかかわらず、ずいぶんと薄め。彼の配役でなくとも良かったかな!?
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