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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
◾︎ガメラシリーズ第2作

【作品情報】
公開日   :1966年4月17日
作品時間  :101分
撮影    :大映スコープ
監督    :田中重雄
製作    :永田雅一
脚本    :高橋二三
音楽    :木下忠司
特撮監督  :湯浅憲明
出演    :本郷功次郎、江波杏子、夏木章、藤山浩二、早川雄三、ほか

【作品概要】
前作『大怪獣ガメラ』が、大映の予想をしのぐ大ヒットを飛ばし、気せずして『ゴジラ』同様急遽続編を企画することとなった。
本作は冒頭から太平洋戦争を下地とした大人のドラマが展開したため、前作で子どもから得た人気に冷や水を浴びせる結果となった。
次作では子ども向け路線に大きく舵切りをし、揺り戻しの激しい作風を作ることとなる。
併映は『大魔神』。

【作品感想】
太平洋戦争中、ニューギニアで見つけた巨大なオパールを、現地の洞窟に隠した。
その洞窟がある虹の谷は、近隣の部落に住む土人達が恐れる、禁忌の魔境だった……。

凄い、今は放送禁止用語ですが、〈土人〉と〈部落〉という言葉が、頻繁に飛び交います。
これは現代においては地上波放送できないやつですね。
決して差別的・揶揄的意味ではなく、土人映画ジャンルが割と好きな方(高橋ヨシキさんの影響の大きさは否めませんがw)のため、なんだか不思議な感覚です。
この土人表現は、まさしく典型的な南方の未開の地演出ですが、"怪獣あり南方より来たる"はジャンルのセオリーですので、お約束という意味でそれも良しということで。
しかし、急に101分と時間が大幅増しましたので、長くてたまらない……。

「人間、欲の皮をあんまり突っ張るもんじゃない」
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