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ブレイド2のYYamadaのレビュー・感想・評価

ブレイド2(2002年製作の映画)
3.7
【ヴァンパイア映画のススメ】
『ブレイド2』(2002)

◆本作のポジショニング
 混血 →→ (共闘) ←← ヴァンパイア
  ↓          ↑ 
 (征伐) →→ 死神族 →→ (捕食)

〈見処〉
①敵の敵は味方!?大ヒットホラー、
 4年ぶりの第2作!!
・『ブレイド2』は、2002年制作のホラー・アクション映画。
・本作は、前作『ブレイド』から2年後が舞台。ブレイドの拠点に、ヴァンパイアの大君主ダマスキノスが派遣した「休戦の使者」と名乗るヴァンパイアが侵入。警戒しながらも彼らと休戦協定を交わし、ダマスキノスの居城に招かれたブレイドは、ヴァンパイアの進化ウイルス「リーパー」により現れた「死神族(リーパーズ)」の存在を知らされる。
・リーパーズの力はヴァンパイアを遥かに凌ぎ、人間とヴァンパイアを問わず無差別に襲う。両者の脅威になり得る彼らを排除すべく、ブレイドはヴァンパイアの精鋭部隊「ブラッドパック」を従え、リーパーズ討伐に乗り出すが…(Wikipediaより抜粋)。
・本作は、ブレイド役のウェズリー・スナイプスと、ウィスラー役のクリス・クリストファーソンが前作から続投。ブレイドをサポートするスカッド役には『ウォーキングデッド』のノーマン・リーダスが扮する。
・監督は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)にてアカデミー作品賞・監督賞に輝くことになるギレルモ・デル・トロがメガホンをとる。
・前作から更にスケールアップした本作のストーリー展開、キャスト、スタッフにより、シリーズ3部作最大のヒット作となった。

②ウェズリー・スナイプス
・本シリーズでブレイドを演じる肉体派黒人スター、ウェズリー・スナイプスは、彼が24歳の時にゴールディ・ホーン主演の『ワイルドキャッツ』(1986)で映画デビュー。翌1987年にマイケル・ジャクソンの『BAD』ミュージックビデオに出演後、『メジャーリーグ』(1989)のウィリー・メイズ・ヘイズ役でブレイク。
・『ワン・ナイト・スタンド』(1997)では、ヴェネツィア国際映画祭の主演男優賞を獲得。演技派としても才能を開花させているが、スナイプスを世界的スターに押し上げたのは、1998年に制作された彼最大の当たり役『ブレイド』。とくに彼の長い俳優キャリアの絶頂期にあたるのが本作。
・公開時に39歳であったブレイド=ウェズリー・スナイプスは、本作でも切り味鋭いアクションを披露しているが、それらは彼が得意とするカンフー・カポエイラ・空手などマルチな武道スキルによるもの。真のアクションスターとして、実力の片鱗を見せつけている。

③結び…本作の見処は?
シリーズ最大のヒット作は、最大の面白さによるもの。
○: アクション映画に欠かせないプロット、「昨日の敵は今日の友」。ブレイド、ヴァンパイア、死神族の3陣営が入り乱れる泥々した抗争は、映画のストーリー展開に緊張感をもたらしている
○: ギレルモ・デル・トロ監督による本作のアクション演出は、シリーズ随一。
▲: シリーズ最大の面白さを誇る本作であるが、死神族の登場以外に作品の目玉となるポイントが見当たらない。
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