「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」など作品の中で歌われる名曲の数々とともに、映画史に名を刻む傑作ミュージカル。
実話に基づいた「トラップ・ファミリー物語」を原作に、西ドイツで、映画「菩提樹」「続・菩提樹」が製作される。
さらに、リチャード・ロジャース作曲&オスカー・ハマースタイン2世作詞でブロードウェイでミュージカル化され、ロングラン公演を記録。
それを、ウィリアム・ワイラーのスケジュールの都合がつかず、ロバート・ワイズ監督で映画化。(1964)
1938年、オーストリア・ザルツブルグ。
見習修道女のマリア(ジュリー・アンドリュース)は、自然の中で歌うのが大好きで、今一つ修養に身が入らない。
修道院長(ペギー・ウッド)は、マリアを、妻を亡くしたトラップ大佐(クリストファー・プラマー)一家の七人の子どもたちの家庭教師として送りだす。
マリアは、子どもたちに音楽や歌うことの素晴らしさを伝え、厳格な教育方針のトラップ一家に明るさを吹き込んでいく。
大佐は男爵爵夫人(エレノア・パーカー)と婚約していたが、マリアは大佐に恋心を抱く。
やがて、オーストリアを併合したナチス・ドイツの暗い影が大佐と一家にも及ぶ…。
「マリア、閉じこもっていても問題は解決しません。立ち向かうのよ。自分の道を探すのです」
アルプスの美しい湖水や山々の空撮。草原にマリアが登場し、「サウンド・オブ・ミュージック」を清らかな声で歌う、見事なファースト・シーンから画面に引き込まれる。
マリアが子どもたちに歌を明るく楽しく教え、子どもたちが素直にのびのびと育っていく、その教え方、接し方が、涙が出るほど素晴らしい。
「メリーポピンズ」と並ぶ、ジュリー・アンドリュースの魅力溢れる代表作。
「マイ・フェア・レディ」のジュリー・アンドリュースも見たかった!