Jaya

ゼイリブのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

ゼイリブ(1988年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

地球を支配する宇宙人(?)に気付いたナダがフランクと共に反撃するお話。クレジットにナダとありましたが、名前一度でも呼ばれてたかな…?

監督の資本主義社会消費社会への憎悪がどストレートに炸裂したような内容。伏線など一切ない潔さ。唯一、終盤に話しかけてくるヒゲジジイが誰だったか思い出すのには苦労しました。

判別アイテムがグラサンという簡潔さも良かった。最初にグラサン越しの怪物が映ったときには、消費文明に染まった元人間の姿かと思いましたが、エイリアンと断定し容赦なく射殺する思い切りのよさ。本当に大丈夫か?と、こっちが不安になりました。

ヘンテコな裏切りばっかりで飽きない展開。ナダは突然正義の闘士に変貌し、フランクがグラサンかけるかけないで男の友情的な殴り合い、ホリーがいきなりボトルでぶん殴ってきたり、壁がいきなり吹き飛んだり、楽しい。

温暖化が移住のための改変だとはなかなか面白いアイデア。アジトで暴れるナダとフランクなんかは素直にカッコよかったです。「ロメロやカーペンターのような監督は…」ムカついてたんですねえ。

思想性があるようで実は微塵もない、ただただ監督の怨念をぶち撒けるという、その割に技術的にはシッカリしていて、楽しい快作でした。
Jaya

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