真っ黒こげ太郎

メン・オブ・ウォーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

メン・オブ・ウォー(1994年製作の映画)
4.0
悪を粉々にブッ潰す、最も過激なヒーローが帰って来た!

{人間核弾頭}復活!!!

…しょっちゅう復活を繰り返してるんですがそれは。




元特殊部隊出身傭兵のドルフさんことニック・ガナー。
彼は元上司からニトロマイン社の依頼を受ける。
なんでも、鉱物資源の眠る島の原住民と交渉して、島を明け渡させるのが目的で、必要なら武力行使も厭わないとの事。

ニックは、かつての傭兵仲間を集め、途中で酒場へ寄り道して大暴れして(爆)、どこぞの種泥棒みたいな名前(爆)の元仲間のキーファーにイチャモン付けられたりしながらも、武力行使の為の武器や弾薬もたんまり持って島を訪れる。

早速村で暮らす現地住民とコンタクトを取り、交渉を持ち掛けようとする一行。
だが住民達に手厚く歓迎され、人々との温かい交流を得て、ニックは村を守る決意を固める。

だが、ニトロマイン社がキーファー率いる傭兵部隊を送り込んできた。
報酬欲しさに裏切った数名の仲間や元上司も敵の傭兵部隊に加わり、村を襲撃!!!

ニックと村人と仲間達は島を守る為に、傭兵部隊の軍勢に戦いを挑む!!!!




島の明け渡しの為に訪れた傭兵部隊が、村民とのふれあいで正義に目覚め、島を守る為に戦いに挑む、コマンド・アクション映画。

人間核弾頭でお馴染みのアクション俳優、ドルフ・ラングレン主演の90年代アクション映画。



火薬のドンパチが恋しくなり配信されてるのを何となく鑑賞。
想えば、ドルフさんの主演作品を本腰入れてレビューするのは初だな。

お話は「現地住民とのふれあいで正義に目覚めた戦闘マシーンのマッチョが、現地住民を守る為に大暴れ」という、ぶっちゃけ同じドルフさん主演の「レッド・スコルピオン」の焼き直しみたいな内容だったりする。w
だが、今回はワンマンアーミーではなく仲間の傭兵達がいて、彼らと対立したり、村民達とのふれあいがメインになってたりと、流石に「レッド・スコルピオン」からしっかり差別化はされてます。


全体的にはドラマ要素が濃いめで、全体的には主人公達の原住民との交流がメイン。
ベタな展開ではあるものの、村人の田舎生活で正義に目覚める展開は案外悪くないし、仲間同士で分裂して誰が裏切るかの展開も中々に見せてくれる。
(クライマックスのドンパチの最中で更に味方に寝返る人も出てくる)
最初は人が良さそうな村人も、島を守る為に勇敢な男気を見せてゆき、最終的には主人公チームと団結して島を守る為戦うのも潔くて良し。
(まぁ、そこら辺はサラっと見せる程度ですが)


序盤に酒場で殴り合ったり、中盤で襲って来た敵を成敗したりはするが、どれもアッサリ目で、コマンドアクション的ドンパチはクライマックスに集中。

ドルフさんはゴツイロケランをバンバンぶっ放すし、敵も味方も銃撃ちまくり&手榴弾爆発させまくるので、ドンパチ成分はクライマックスに集中してるけど満足。

戦いに参加する原住民も傭兵部隊にガンガン立ち向かい、仲間と共にゲリラ戦術で敵を倒しまくる。
村の子供達までもピンチの仲間を救うために活躍したりと、原住民がやたら強い。w

ラストはお約束で敵ボスとのタイマン!
マッチョ同士の力がぶつかり合う殴り合いはいつ見ても良いですね。
(因みに敵も味方も、割と死に方がエグイ。w)



全体的にはドンパチありドラマありで楽しめたけど、やはり静かなドラマパートが多めで派手なドンパチが少なめなのは惜しい所。
村人とのふれあいは後の主人公が戦う動機として必要不可欠だし、異国情緒あふれる村の風景は見ててほっこりするけど、やはりもう少しアクションの分量を増やすなりしてバランスを取って欲しかったかな。


クライマックスまではドラマが多めで人によっては退屈かもしれないし、全体的に雑な所も多いですが、とりあえずドルフさんが蹴って殴って派手にドンパチしまくってる姿は拝めたので、俺としては「まぁ、いっか!」って感じで十分楽しめました。

90年代のB級アクション映画にしてはドラマが多めで静かな部類だが、それでも火薬のドンパチはしっかり拝めるし、マッチョな肉弾戦も拝めるので、興味がある方やドルフさんのファンならあまり期待しないで是非。w