Jaya

毒薬と老嬢のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

毒薬と老嬢(1944年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

批評家モーティマーが叔母姉妹に結婚の報告に行くと地下に11人殺して埋めてると分かり手配中の兄も帰ってくるブラックコメディ。冒頭電話ボックスのエレインの表情が凄くキマってました。

窓際の死体当たりまではコメディとして成立していましたが、地下の死体が話題になる度に苦しくなっていった印象。モーティマーのドタバタの顔芸がクドすぎて、2時間も観ているにはキツい。

エレインが居る意味もさほどなく、ガイキチ血統主義を示すためだけのテディも効いてない。幸福なキチガイという人物像も何だかなあ。劇中劇的に触れられていたように、登場人物全てがコメディを無理矢理成立させるための動きしかしておらず、しかもそれが的外れでお寒い。

笑えないモーティマーが地下の死体の口封じに徹し、最後はエレインもキスで口塞いで終了。ブルースター家と血縁ではないと唐突の暴露に小躍りするモーティマー。何なのそれ?テンポも終盤ドンドン悪くなっていました。

まともな動きをする人が一人も担保されていないため全くコメディとして成立しておらず、センスがズレまくった悪ふざけを見せられただけの映画でした。
Jaya

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