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恐怖の足跡のMOCOのレビュー・感想・評価

恐怖の足跡(1962年製作の映画)
2.5
「車はあそこに
足跡がここまで来て・・・消えている」

 主人公が自分の死に気付かず現世に残ってしまい、あることをきっかけに自分の死に初めて気が付く「話題になった1999年アメリカ映画のブルース・ウィリスのあの映画」の原点になっているであろう映画です。
「2001年アメリカ映画のニコール・キッドマンのあの映画」はブルース・ウィリスの映画の二番煎じと思っている方も多いかもしれませんが発想の出所はやはりこの映画でしょう。ブルース・ウィリスの映画もニコール・キッドマンの映画も主人公は現実には人間側からは見られていないのですが、この映画の主人公は牧師との関わりなど人間と接触があります。死後も肉体が存在して少し矛盾を感じるのですが、1962年の公開当時は衝撃的な作品だったと思えるアメリカの映画です。
 オカルト系の映画に携わるアメリカ人でこの映画を観ていない人はいないと言っても過言ではないカルト映画です。

 ゾンビらしき人々が初めて映画に登場するのもこの映画のようでゾンビメイクの原型がこの映画に登場するのですが、ゾンビらしき人々は人を襲って食い散らす恐怖感や感染の恐怖感はありません。さらにこの映画の後に登場してくる初期ゾンビのようなノロノロ感もありません。

 ストーリーもしっかりしているのですが、今となっては「数多くの映画に影響を与えた資料映画」として観る程度のモノクロ映画です、「観て、知っておくのもいいですよ」って思う程度の映画です。
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