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レイジング・キャット/サイコ・キャット 人間狩り乱舞交響曲のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.2
女ハンターから逃げのびろ!

マンハッタンを舞台に、1人の女ハンターから24時間逃げ切れば10万ドル、捕まれば即死刑という逃走中のパワーアップバージョン。チャレンジャーに選ばれたのは3人の男たち。会場広いしハンター1人だし楽勝じゃない?と思いきや…な毎月恒例WHD案件。

この3人の男たちはそれぞれが故意にしろ過失にしろ人を殺したことのある人たち。恐らくパパの影響で狩り大好きになったバージニアさんが、正義マンっぷりを発揮して法律では裁かれなかった人たちに鉄槌を下そうとするわけです。とは言いつつも本当は大都会で狩りを楽しみたいだけなんだろうけど😂

狩り大好きなバージニアさんの武器はボウガン。服装にもこだわりがあるのか、普段はちゃんとした服着てるのに、狩りになるとサバイバルでもするのか?って思っちゃうような「正装」で暴れまくる。そうかと思えば、自分で水牛って名付けたオッサンを狩ろうとするときにはマタドールみたいな格好したりと形を大事にするタイプ。

バージニアさんは走って追いかけるなんて泥臭いことはせずに、子分みたな男を使ったり、向こうから来るように仕向けたりする策士。なかなかの有能っぷりを発揮するのだけど、飼ってたペットを兄にマンションからポイ〜されたせいでそれがトラウマになってて、精神的にイカれてるのがだんだんわかってくる。人間狩りやってる時点でイカれてるんだけどね😂

でも意味わかんないのは、乱行パーティが上映時間の大部分を占めてること。忘れたころに狩りのシーンが挿入されて、それが終わるとまた乱行パーティに切り替わり…ってな具合。しかも裸になってペッティングしてるだけという乱行の割にはやたらとおとなしいのも謎…。乱行シーンなくせば本編30分くらいなんじゃないかな😅

焦燥感と緊迫感を煽る逃走シーンでの独特なアングルや細かな編集、殺害シーンの嫌悪感を抱くほどの内面的カオスを感じさせるカットとか割と好きで、そういう点では結構見どころのある作品なんだけれど、何がしたいのかサッパリわかんないヌルイ乱行シーンが全てを台無しにしちゃってるのが勿体なかった…。でもある意味そっちが魅力なのかも🤣
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