ジョナサン・デミのデビュー作なんだ！　アマプラ配信終了間近ということで観てみました。

９０分見せ場をサクサク詰め込んでるので、、退屈せずに観られる。なんかいいな、こういう映画。

掘り出し物作品との出会い、嬉しいね。

当時のアメリカでは実際にありそうな田舎アーカンソーの物語。都会生活に嫌気がさし、結婚にも破れたトムが5歳の息子ディランを連れ農場の父ジェフの元へ帰って来た。石炭の露天掘り業のクラブトリーが強制的に土地を買い上げる。広大な採鉱現場にて工事のための爆破シーンはド迫力！

工事により農産物にも被害が出てトムの弟チャーリーは賠償訴訟を起こしていた。しかしクラブトリーの手下に夫婦とも襲われ、事故に見せかけ殺される。
クラブトリーの嫌がらせが続く中、トムは採鉱現場に夜潜り込みブルドーザーを爆破する。
ジェフの馬小屋を燃やされ馬を逃すシーンは臨場感があり、火傷しないか心配になるほど。その家事でジェフが亡くなり、トムはクラブトリーの本拠地に乗り込んで「ランボー」ばりの弓矢で手下をやっつけていく。

妻と別れ子供と共に田舎の実家へ戻った男がやりたい放題の悪徳土地開発業者に戦いを挑む先日亡くなったロジャー・コーマン御大製作で彼の門下生で「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督によるピーター・フォンダ主演のバイオレンスアクション。

序盤から弟夫婦が暴行を受け車ごと転落＆焼死、周りの住人達の家も強引に壊されそうになればピーターもブルドーザーを強引に奪って暴れたり重機を破壊したりと豪快に応戦と見応え有り。中盤からは少し勢いが削がれ、弓矢を手にし業者のボスの家に侵入する終盤もさほどインパクトが無いのが少し残念ですが警察は味方になってくれないうえに頼りの綱の判事は殺され、小屋に放火され父親を失うという畳み掛ける負の連鎖はすんなり感情移入させてくれます。

前述の火事は勿論、落石で家丸ごと破壊される様も迫力満点（正直ここはピーターが関与する終盤のアクション内で描いて欲しかった所ですが）。ヒロインは「処刑軍団ザップ」にも出演しホラー映画メインながら近年も様々な作品に出演しているリン・ローリイ。