マサキシンペイ

殺しの烙印のマサキシンペイのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
2.5
大昔の銀幕スター映画に挑戦、鈴木清順監督の代表作。

ヒットマンの人生をワイルドかつコミカルに、アート指向が強い映像で表現しようという意識はビシビシと伝わってくるが、宍戸錠を筆頭に俳優陣の演技が芋臭すぎて全く雰囲気に馴染めなかった。

ただ女優のキャラ立ちが、美人女優=清純派という方程式しか持たない今の邦画にないものがあるし、とにかく潔いほどに脱ぎっぷりが良くて、楽しい時代だったんだなあと思える。

ちなみに町山智浩の解説によると、この映画の脚本の具流八郎は複数人の共同ペンネームで、そのうちの何人かが「ルパン三世」の初代TVシリーズのシナリオライティングを担当していたそう。
確かにハードボイルドの器にエロとギャグを盛り付ける作風はかなり通じるものがある。その心持ちで観ればもっと楽しめたかもしれない。
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