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ザ・フライのRのレビュー・感想・評価

ザ・フライ(1986年製作の映画)
5.0
幼少期から何回見てるか分からない映画。愛と哀しみのホラー。愛しすぎてるわ。久々に見て、今回が今までで一番おもしろいと感じた。めちゃめちゃ面白い! 最高! 一瞬たりともつまらないシーンがない! スゴい! セスブランドルという科学者がテレポッドというテレポーテーションのマシーンを開発してます。それは、物体を最小単位までバラバラに分解して、ひとつ目のポッドから二つ目のポッドへ一瞬で転送し、そっちで再構築する、というモノ。無生物では成功しているが、生物となると、再構築段階で裏表逆になって、ぐちゃぐちゃになる。ヒヒがぐちゃぐちゃのピチピチになってました。その成功のカギを、女性ジャーナリストのベロニカと恋仲になることで手に入れたセスは、ヒヒの転送を成功させ、その後自分の転送を成功させるのだが……転送のときポッドに異物が混入していたため、混乱したコンピュータがとんでもないことをしてしまっていた! って流れ。転送後、コーヒーに異常なほど砂糖を入れだしたり、身体能力が上がり過ぎてたり、何回ファックしても絶倫やったり、とその辺はただただ面白いんやけど、途中からセスがハエ男に変態していく過程はまじグロい。特殊メイクすごい。CGでは出せない粘膜質な感触と液体のねっとり感がちょーグロテスク。爪が剥がれ、耳がおち、歯が抜けゆく絶望感、それを受け入れるセスのコミカルな反応。強烈! けど、セスがどんな姿になっても、ベロニカの彼を愛する気持ちは消えないのです。スゴいっす。途中からはそっちがストーリーの中心になって、考えさせられる。例えば、愛する人が、事故で見た目が激変したり、障害を負ったり、また、大病に冒されたり。そうなったとき、ベロニカのように見捨てずに、哀しみと憐れみと共に愛を保ち続けることができるだろうか? ムーーーーーーーーリーーーーーーーーー!!! ハエ男ムーーーーーーーーリーーーーーーーーー!!!とはいえ、セス演じるジェフゴールドブラムは、初めから蠅男の宿命を背負ったような顔をしているのである。その上とんでもなく科学オタやし、服のセンスとか笑ってしまうし、とにかくいろいろキモい! のに、筋骨逞しいエロボディ。そのギャップにベロニカもやられたのだ。そうに違いない。だからハエでもいいのである。ベロニカ演じるのは、本作で魅力爆発のジーナデイビス。素晴らしい演技です。ハワードショアの音楽も最高やし、セスの人間としての生命への最後の未練が底なしに悲痛やし、ベロニカの元彼の性格の悪さとか、もう何もかもが面白すぎて釘づけでした。個人的に、爪剥がれてビューのシーンがすごく好きです。きちゃない。あと、淡々とコンピュータが謎解明していく感じとかも🙆‍♂️ すぐもっかい見たくなる。まぁ見んけど。
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