たにたに

トイ・ソルジャーのたにたにのレビュー・感想・評価

トイ・ソルジャー(1991年製作の映画)
3.7
【戦場と化す】2023年75本目

アメリカに引き渡された麻薬王の父を持つ息子が、父の解放を求めてテロを実行。
判事の息子を目的に学校を占拠し、多くの学生を人質とした胸くそテロリスト集団が、勇気ある学生達の計画によって翻弄されていく。

1時間ごとに点呼をとり、1人いなくなってたら5人殺すという鬼畜さ。その限られた設定の中で、学生達がどう抵抗するか。

コメディ感よりどちかというとシリアス展開。作品のメインとなる学生たちは、勉強もせず隠れて酒を飲んだり、エロ本読んだり、汚い言葉使うようなヤンチャ系な輩な訳だが、社長の息子とか下院議員の息子とかいわゆるエリート階級のボンボンたちで、なぜそのような設定なのかわからないが(作品の流れ的には意味があるが)、人質の身なのに全員妙に落ち着いて普通に庭で笑顔で遊んでいるあたり、余裕があるのだ。
さらに、計画実行のメンバーたちは用意周到かつ時間配分も完璧で、ホームアローン的な面白さもある。

その計画もピンチはあって、
主人公の男の子が、ボールペンで背中を滅多刺しされるシーンはおぞましい。

武装集団の武器もマシンガンだけでなく、ロケットランチャーのような豪快な武器もある。対するアメリカの特殊部隊もヘリなどで対抗。普通に戦場で、見応えあり。
たにたに

たにたに