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スティングのRのレビュー・感想・評価

スティング(1973年製作の映画)
4.6
むかーし1回見たけどまったく内容覚えてなかったので再鑑賞。始まった途端、えっ!この曲ってスティングのテーマ曲やったん⁈ってビックリするほど有名な曲が流れ出す。調べると、昔からある曲をアレンジし直したものらしい。本作のヒットで爆発的人気になったんだってさ。へー。たらたらんたらんたらーん♪ 映画全体としては、見てて非常に気持ちいいコミカルでオシャレな犯罪劇。とある詐欺師コンビがある男から大金をくすね取ったら、それがギャングのボスのお金やって、命を狙われ始める。うち片っぽはすぐ殺されてしまい、もう1人がその復讐を果たすため、別の大物詐欺師たちと手を組んで、そのボスの全財産を奪ってやれ!という大作戦を立て始める。その打ち合わせやら下準備やらを含めたすべてのプロセスを、テンポよく見せて行く。ちょっとテンポ良すぎて、頭の回転の鈍い私は、何度か早戻ししなければならなかったが…。そんななか、観客の我々は、プランニングから実行まで、彼らの中に入って、あたかも詐欺師たちの一員として見守っているかのような気分になります。で、途中からもう完全に、よーしコテンパンにやっちやいな!!!ってノリになってるんやけど、あれーーーー!!! ヤラレタ! こいつぁ一本取られたぜって感じで終わる笑 それがすごく楽しかった!!! 内容に意味とか特に何もないけど、これぞ極上のエンタテインメント! 主役を演じるロバートレッドフォードは、何か顔がシワシワで、Blu-rayの鮮明さが暴く哀愁を感じたものだが、ポールニューマンのイケメンぷりはやっぱスゴい。瞳のブルーが涼しく射すように感じられる。あと、面白いのが、主人公ふたりのお相手役として出てくるふたりの女たちが、美人であるどころか、どっちかってと変な顔のおばさんであること。映画のノリ的にはゴージャスな美女ふたりでもおかしくなさそうなのに。これはすごく好印象。しかもふたりとも映画のなかで非常に重要な役割を演じてるし。あと、個人的に、ギャングのボスのキャラがめっちゃ好きやった。あからさまに相手の様子を伺いすぎてるシリアスな表情が可笑しいし、意外とバカなところも可愛らしい。彼を騙すために偽の賭博場を作るシーンなんてものすごワクワクやし、刑事さんのチェイスシーンも楽しく、もー何もかんも楽しいし、非の打ち所がない。端正すぎて逆に面白みがなくなってないところがすげー魅力的だった。これはまた見たい気がするよね。
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