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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
◾︎劇場版名探偵コナン第2作

【作品情報】
公開日   :1998年4月18日
作品時間  :99分
監督    :こだま兼嗣
製作会社  :小学館、よみうりテレビ、小学館プロダクション、ポリグラム、キョクイチ東京ムービー
脚本    :古内一成
原作    :青山剛昌
音楽    :大野克夫
撮影    :野村隆
配給    :東宝
主題歌   :『少女の頃に戻ったみたいに』(ZARD)
出演(声) :高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、桜井菜桜、高島雅羅、他

【作品概要】
『名探偵コナン』の劇場版第2作。
今回は、トランプカードの数字になぞらえて、名前に数字が入っている者を順に襲う、所謂見立て殺人の一種を解き明かす。

主要登場人物及びアニメ作品オリジナル(原作逆輸入)の姓名が次々明かされる他、毛利家の過去に起きたとある出来事を紐解くことで、作品世界がさらに奥深くなった作品でもある。

【作品感想】
〈犯行動機:己の美学に従って〉その②

前作犯人の森谷帝ニが、悪役としてとても好きだったのですが、本作の犯人もかなり良い!
なぜなら、今回も自分の信念の為なら、誰が犠牲になろうが知ったこっちゃない!と豪語するスーパー利己主義者だからです!
この強烈な自尊心!彼のとめどなく溢れるエゴイズムがもたらすビッグスケールの災禍!ん〜、そうだよこれこれ、こういうのがコナン映画だよね!笑

勿論、相変わらず無理筋感強めかつ現実感希薄な荒唐無稽ワールドが展開されてはおりますが、そこはご愛嬌。正直、その辺は見る人の感覚に左右されますしね。
個人的には、ギリギリのラインを綱渡りしている程度で、十分楽しめました。

そういえば、本作のクライマックスでコナンと蘭が水中で口づけを交わすシーン。
記憶では、コナンの足が鉄骨に挟まれて動けなくなると思っていました。
ところが、実際は蘭の足がスポーツカーに挟まり、それを助けようとしたコナンも同じく挟まって……という、ミイラ取りがミイラになる構図ではないですか。
おかしいな?思い違いだったか?と不思議だったのですが、答えを知って納得。
そりゃーそうだ。別の"コナン"と混同してたんですもの。
私の記憶にあったシーンは、子どもの頃に見た『未来少年コナン』のシーンだったんです。
どうやら本作で描かれた同様のシチュエーションは、『未来少年コナン』へのオマージュだったんだとか。なーるほどね。
他にも、前作では『新幹線大爆破』がオマージュされたように、本作では『タワーリング・インフェルノ』あたりもオマージュされてましたね。(コンクリートで塞がったドアとか、流れ込む水とか。)

何はともあれ、本作も見応えある爆発がクライマックスに用意されていて、よかったよかった。
やっぱりコナン映画と言えば爆発!異論は認めます!笑
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