minorufuku

バベルのminorufukuのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.5
一つの事件をきっかけに、4つの国で過ごす別々の登場人物たちの人生が変化していく様を描いた作品。タイトルはバベルの塔を立てた人間に対し神が言語を分けたことが背景となっている。監督は後年「バードマン」「レヴェナント」で2年連続アカデミー監督賞を受賞することになるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(名前長い…)

劇場で観ていたが10年ぶりに再見。当時は複数の時間軸が繋がるものの淡々と進行する展開が退屈だったが、今観ると非常に興味深い内容。そこまでスリリングではないが同時進行するエピソードの繋がりが徐々に明らかになる見せ方が上手い。
ブラッド・ピットや菊地凛子が出ていたことは覚えていたけど、ブラピの奥さん役がケイト ブランシェットだったのは驚き。娘役は子役時代のエル ファニングだったし。
聾唖者の描き方に非難が集まったらしく、抗議文まで出たそうな。確かに微妙。それでも菊地凛子の演技が素晴らしかったことには代わりない。

日本以外のエピソードは割と物悲しく終わる。メキシコのベビーシッターのおばさんが一番可哀想。甥っ子がクズなのが原因だけど。
minorufuku

minorufuku