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バッドボーイズ2バッドのbackpackerのレビュー・感想・評価

バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)
3.0
ハリウッドの2大破壊王の片割れ、マイケル・ベイ監督(以下、ベイ)が、ジェリー・ブラッカイマー師と放つ、特大乱痴気騒ぎ映画の第二弾。
世間一般的には、「カット割りが激しすぎる」「画面が見にくい」「酔う」といった評価が聞かれることでも有名です。

本作の見にくさという点は、確かにそのとおりで、目まぐるしい状況変化、絶え間ないカット割り、振り回すカメラワーク等、息つく間もない慌ただしさがあります。
ですが、ベイのその後のフィルモグラフィーを考えれば、「まぁこんなもんだよね」という感覚に落ち着きませんでしょうか?
また、近年アクション映画が様々な要因(CGによるアクションの一般化、アメコミ映画式アクションの普及等)から急速にアップデートされており、2000年代前半に製作された本作のアクションの水準も、相対的に一般的なレベルに感じられませんでしょうか?
私は、そんな感想を持ちます。
(とはいえ、そもそもアクション映画に慣れない人からすれば、「本作のハイスピードな展開にはついていけないゼ」となるのはもっともだと理解できますが。)

作品の長さも、本作の敬遠される原因の一つに挙げられますね。
ベイ映画は、ほぼすべての作品が120分超の大作で、90分映画最高!というポンポさん系映画好き泣かせな長編ばかりです。
本作は146分というベイ映画でも長い"ツワモノ"の部類ですので、まったく大変です。
ましてや、クライマックスの<妹奪還!メキシコ決戦>に至っては、どーしてここまで大事に??と疑問になるほどスケールアップするうえに、案外中弛みがあることも災いし、エンドロール時には疲れ果ててしまいます……。

ちなみに、作品内でやってることは、前作のユーモア・アクション・しょうもなさ等を大げさにボリュームアップしたような印象ですので、脚本面等の視点で退屈に感じる人もいらっしゃるかもしれませんので、その点もご留意ください。
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