このレビューはネタバレを含みます
教育についてとても考えさせられる作品
ヘレンやサリバン先生については勿論凄いのだけれど、個人的にはヘレンの両親の事を色々考えて感情移入していた気がします。
甘やかすだけのダメ親にも見えるけど、今と比べて医療も障害者福祉もままならない時代に重い障害を抱えた娘の将来を考えた躾ってどうしていけば良いのか。
「見えないのだから仕方ない」「このくらいなら...」「今日くらいは...」という気持ちは私も持ってしまう気がする。
でも愛情を持つ事と甘やかす事は違う。
「ペットのように扱ってるだけ」「見える子と同じに扱います」
サリバン先生の一つひとつの言葉が胸に刺さった。
「パパ」「ママ」を理解してくれた時の娘を抱きしめる姿にもらい泣き。
そしてハッとしたヘレンが「あなたは?」とサリバンを指差して『teacher(先生)』を理解した瞬間も涙が止まらなかった。