衝撃作。
我らのチョンウソンがとんでもないキャラやっててショック。
完全無欠なあの二枚目が事もあろうかアホの青年役です。身振りや喋り方、目つきまで挙動が全部モザイクが必要なレベル。どうしたのチョンウソン！何があったんだチョンウソン！やめてくれチョンウソン！という気持ちでいっぱい。
映画の内容はウソンショックですでに半分飛びました。確か愛犬がああしてこうなって憎たらしい先輩が変な女もんのパンツはいてて、、、サルグツワみたいにタオル巻いてお互いパンツ一丁で戦う映画だったような、それとも全然違うような、、、。


チョンウソンの頼りになるお父さん役のキムガプスはこの数年後『鋼鉄の雨』で今度はチョンウソンの憎き上官役やってたりして、ここだけちょっと感慨深い。他はショック！！

これね、音楽当てるセンスが無茶苦茶好み‼️
《冒頭葬列のシーンなのに、この明るい音楽が良き！》
《そしてトンケとジョンエのバイクの二人乗りシーンのpopさ！》
《火事のシーンに白鳥の湖と来た！》
《トンケとジンムクの戦いシーンではあえての無音！！！》
もうグッと来てたのはこういったシーンの音でした。
これらは選曲さんか、監督クァク・キョンテクなのか・・・
＜音楽＞のユン・ミナさんはたぶん作る方の音楽なんだろうからなあ。

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トンケとは野良犬のこと。
貰ったら何でも食うからトンケ。トンケことチャ・チョルミン（チョン・ウソン）は自分の出産時に母を亡くし警察官の父と二人暮らし。学習障害なのかのんびり屋か、ある騒動から高校を２年で中退し、父の扶養で家事をするトンケです。とある日、父が親のいないジョンエ（オム・ジウォン）を家に引き取ることになり、３人生活が始まります。
街には高校時代から因縁を引きずる連中もうようよいるし、再開発の波に乗って悪いやつらも押し寄せる・・。
トンケはピュアに、力強く、どう生き抜くか！！
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正直これでこの映画の魅力を伝えているとは思えません。
ネタバレを防ぐのも大変ですが、これはシンプルに心打つ作品だと思います。
2003年の掘り出し物ですよ！

良い点は、なかなか観ない設定のチョン・ウソン！
それに呼応する若いオム・ジウォン！・・この人は真面目な方ですねー。
劇中のライバル役に当時キム・ジョンテ（後にキム・テウク）なんですが、ナイス悪役！
キム・ガプスの濃さというかすべての役を自分フィールドに引き込む演技はね、まあ安定と言えば安定ｗ
そしてこれらを見事束ねたクァク・キョンテク監督の手腕とパワーね。
ＤＶＤについていたメイキング見ると伝わるクァク・キョンテクの周りを巻き込む感じはお見事。以降の作品においてはある程度の出来をキープすれど、この人はもうプロデューサーとして関わっていくことを選んだように感じます。
まあそういう意味では、2003年という韓国映画繁栄初期にはこんなにパワフルに良い作品を作ったんだと、そういう記録ですね。


カメラのファン・ギソクさんはまたクァク・キョンテクとコンビを組みながら、頑張ってきた方。メイキングでは意見を戦わす映像と、クァク・キョンテクの「良い映画を作るためにうまくコミュニケーションを取りながらね・・」みたいな主旨のインタビューありましたけど、これは相当現場でぶつかったな・・ｗ
でもいい方向に行ったんじゃないですかね？バイクのプチチェイスシーンや車中の親子の俯瞰ショット、乱闘前もとても短い画ですがスピルバーグの「ウエストサイドストーリー」の乱闘前を彷彿とさせる横位置俯瞰（当然こっちが先です）や・・・とにかく面白くて役者に迫るショットが良かったです。最後のトンネルのアクションも、この2003年でここまでの接写するかと。役者も大変ですけどこの映画は撮影が相当頑張ったと思いますよ。

そうそう、犬好きな方にとっては、途中あり得ない設定がやってきます。デリケートな方はやめたほうがいいかも・・。
その設定、もうジョン・ウィックを越えてるぞ、これは。



あとネタバレ指摘。






ラストのトンケVSジンムクは凄かったなあ。
いいパンチがひとつも当たらないわけ！・・いや、力拮抗したマジ喧嘩ってこんなもんだよね。もうムチャクチャな戦いなんだわな。そして後半音が消えるのが凄い・・息をのんで力が入る。
ここだけでも見応えある。

そしてオム・ジウォンの微妙で切ない心の動きと、不器用な設定のチョン・ウソンと徐々にいたわり合うところがね、役者が上手いからとっても良いんだよなあ。



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• #韓国^_^

愛犬の少々残酷な展開から始まるが、そこを除けば全体的につまらなくはない。幼少から青年期までの成長、格差社会の中に見る人間らしい生き方、ﾏｼﾞ不器用でﾃｷﾄｰだけど芯の部分は憎めないﾄﾝｹ。最後はﾁｮｯﾄだけ感動的。ｹﾝｶのｼｰﾝなんか本気っぽい！凄い演技が上手いってことか!?