あまのかぐや

ザ・スピリットのあまのかぐやのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スピリット(2008年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

20090610劇場鑑賞

これ公開時すごーく楽しみにしてたんです、
フランクミラー系、好きなんですよね。
なのにシン・シティも300も両方とも劇場で見ていないという。

その日。
レディースデイの昼間、行きつけのシネコンはチケット売り場に長蛇の列が出来てましたが
この映画の会場には5人ぐらいしかいなかった。
くすん。みんな何見てんのー???


(手元の資料によりますと、当時、周りの洋画好きな仲間は
「天使と悪魔」「スタトレでしょう」「来週ならT4だよね」と、…そんな時代でございました)

でもこれはシネコンで観て正解。
あのサントラと効果音(銃撃の音やら、水や泥の音?ウェッティな感じ)ぞくぞくきました。

アメコミ、カートゥーンのコマを捉えたような絵がとてもかっこいい。
オープニングの雪と猫と屋根を走るスピリット。白、黒、そして時々鮮やかな赤が刺す。
これだけできゅーんっ。

シンシティほどのグロさは薄め、300ほどダイナミックではない。
そしてすっごく分かりやすいコミック的なストーリーと、時々あやうくひきそうになる微妙な笑い。

中途半端なのはスピリット役の彼にいまいち華がない。
女たらしなのに大事なとこでどこかかっこわるい。という中途半端なヒーロー。

・・・。ほめてない。

小さい街の「俺はスピリット(精神)」って繰り返しでてくる。
バットマンとゴッサムシティみたいな世界観目指してるんだろうけど、バイオレンス!エロス!も少し足りない(何処かヌケてる)
のさばる悪!はびこる悪!みたいなのを期待してたんだけどな。こちらもヌケてる。ゆるい笑い。

まぁすぐれたヒーローものは世にあまたありますから、ここは映像美に的を絞ってご覧ください(逃)

そうそう。みなさん書かれてる女優さんの美しさ、かっこよさ。これは特筆もの。

スピリットの幼馴染で、いまや世界を股にかける宝石泥棒、サンド。(エヴァメンデス、あいかわらずかっこいい)(ジーナガーションとかぶる、時々)
敵役、オクトパスの助手のシルケン。スピリットに思いを寄せる女医さん。キレモノ新人女刑事。
水中の死神?聖女?ローレライ。
あとフランス産のダンサーのおねえさん。独特の陰影ある映像にどの女性もぴったりと嵌ってくる。
やはりボディの凹凸がポイントか。寺沢武一の「コブラ」の美女を彷彿とさせる。

悪役のサミュエルLジャクソン、テンション高くて最高。
スカーレットヨハンソンの女将校コスプレとセットでサミュエルのコスプレもなかなかいかしてました。

なにやら続きがありそうなエンディングだったけど・・・。あったらそりゃみるさ

あ、それから!EDロールのクリスティナアギレラの曲。
レトロで、粗削りで、繊細で、セクシーで・・・。エンドロールとコミックの原画のバックに
流れるんですが、映画の空気にぴったりでした。聞き入っちゃって最後まで立ち上がれなかったよ。
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