このレビューはネタバレを含みます
さよなら、ダニボン。
ラストの勇姿しかと見届けてきました。
公開まで長かった。いちじは配信オンリーになるかとの話もありましたが。よかったよねーー。
尺は長かったし(160分超え!)当日は仕事終わりの最終回に駆け込んだので、もしかしたら上映中に寝ちゃうかなと思ったのですが、最後まで引き込まれた!すっごく面白かったし!むしろもっと観ていたかったぐらい。「おわっちゃイヤーー」って思ったわ。
以下遠慮なくネタバレ・エモばれしてます。
「スカイフォール→スペクター」と2作続いたサム・メンデスだとばかり思っていたら、監督、変わったのですね。(これまでは、長さにもだけど、情緒的なシーンが多くて、時々眠りに引き込まれがちだったので)
スカイフォールの、まるで上質なお金かかったVC観てるみたいな、全編ふーっと魂が浮き上がってどこか入り込むような感じとは全然違う。
言ってみるならば…アクションもロケ地もセットも衣装もストーリーも劇伴も、…そしてえもえもな見せ場もthat'sエンタメ、まさに大作映画を観てるーって感じ
で、こういう終わり方なんだなぁ…ちょっとびっくりしたけど。駅でのお別れ場面でマドレーヌがおなかをふと押さえてたことで「え、まさかね」とおもったし、フェリックスとのお別れシーンで「まさかまさかね」っておもったけどね。
JBがパパですよ、パパ。そういや登場からいままで、世界中にフェロモンと一緒にタネを撒き散らしながらもジュニアっていなかったんだって、改めて。
ぬいぐるみのウサギをしっかと守るJB。「青い目」を誇示するJB(「これが俺の目だ」)なんかもういろいろ思い出しただけで目頭が熱くなる。あー、ほんと思い返すだけで、いろいろ名シーンが多すぎる。
ちょこちょこ笑わせにくるセリフや、ボンド周辺のQとかMとか「愉快な仲間たち」。脇のキャラクターが顔や性格を持っていきいき動き出すとすごくわくわくする。もともと「007」ってこんなだったかな?いやこーゆうのが時代が作った007なのかな、って何度も思いました。(ミッションインポッシブルシリーズも、イーサン・ハントまわりのチームを描くようになってだんぜん面白くなってきたから)
「銃・車・酒・そして女」「The・男のロマン」のスパイ映画の主人公だったボンドが「JB」として時代に寄せてくるのも、まあそうなりますよね。
マネーペニー、新007のノーミやCIAのパロマなど、「ボンドガール」と言ってしまっていいんだろうか新しい女性キャラの投入が今っぽかった。
たとえばもし、もしものはなしですよ!「歴代ボンドガールのどれかになれる」って言われたら「いやいやいや無理無理無理」と思うけど、「今回のノーミ役・パロマ役・マネーペニー役、どの役がいい?」って聞かれたら、なんか頑張っちゃうような気がするよ!(「セーラームーンでどの役がいい?!っ」て盛り上がった頃のノリですな)(すみません)
そうそうダニボンの終幕の添え物になっちゃうかと危ぶまれましたが今回の悪役を演じたラミ・マレックも頑張っていました。ちょっと変態っぽいしゃべり方とか…でもやはりスカイフォールのシルヴァが最高にきもちわるかった(褒めてます)ので、やっぱりね。みんな目線がたかくなりますよ。どんな敵がダニボンを苦しめるのか、と。
わたしもご他聞に漏れずダニエル・クレイグからはいった007新参者ではありますが、次のボンドはどんな展開をみせるか楽しみです。どんなんなるんかなー。誰にしてもすごいプレッシャーだろうなあ。
(「James Bond will return」って…次いったいどういうふうに始まるんだ!?)
ダニエル・クレイグはお疲れ様でした!
わたしの知らなかったシリーズに踏み込ませてくれて、わたしの趣味嗜好の扉をあけてくれたよ、ほんと。ありがとうございました!
そうそう今回の主題歌は「ビリーアイリッシュぽいなぁ」と思ったらほんとにビリーアイリッシュだったというね!ちゃんと007映画の主題歌になってるんだもんね!これもすごいよねー!