わあああ、おもしろかった!観る前は★4って高すぎじゃない?って思ったけど…評価高いのわかるー!
いちおうホラーというジャンルだけど自由自在にジャンルを行き来して、しかも結末まで破綻ないってすごい。きっちり120分(正味111分)に収まってるし、そしてエンドクレジットが近年珍しいぐらい短くて、でもこれだけ構成をしっかり煮詰めていたら、出演者や映像や宣伝や、もろもろにお金つぎ込むビッグバジェットじゃなくても、良い映画を作ることも可能なんだなぁ(ジェームズワン監督ってだけでじゅうぶん大きいんだろうけど)…
何を書いてもネタバレになりそうだから、すごくふんわりした感想になってしまうけど…
アナ雪だったなぁ。うんアナ雪だ、これは。闇をかかえた姉と天真爛漫な妹。孤立した姉を助けるためにどこへでも無鉄砲に飛んでいくアナ、じゃなくてシドニーがとても健気でかわいい。
あとシアトル警察の3人がとてもいいキャラ。昔のキアヌみたいなイケメン(なんどか本名を名乗ってたんだけど覚えられねェ、ケイでいいんだよね?)、石頭で毒舌でかっこいい相棒の黒人、それからケイに片思いするメガネっこ…この3人のスピンオフを観たいぐらい。キャラたってるのに、結局最後まであまり重要ではない、というねw
ところどころ、「お?」っていう凝ったカメラワークがあって、一番印象的だったのはマディソンが家の中を逃げるシーン。ドールハウスの屋根を開けたみたいに、真上から、部屋をどんどん通って逃げるマディソンを追うカメラ。「一人で住むにはでかい家だわぁ」って思うと同時に、「こういうの、なんかヒッチコック風?」ってちょっと思った。
そう。ヒッチコックばりに見えない犯人探しのサスペンス要素もあり、そこですでに「もしや見えない犯人は病んだマディソン自身では?」と疑いをずっと持たせつつ、そうはありきたり終わらせない。
ああ、またこれもネタばれになりそうで…。薄々感じてはいたものの、真相が分かったときの「ええええええっ」という心の叫びにはいろんな感情が含まれます。
「伏線回収」ってことばも使い古されててあまり使いたくないんだけど、マディソン役の俳優さん。普段着モードの工藤静香のごとく、スリムというより痩せさらばえて、そのうえ髪形も手抜きなロングのルックスも、あとから思えば「なるほど」という伏線。
ネタバレせずにはとてもとてもここには書ききれません。面白かった。こういう新作に出会えるから、やっぱり映画って楽しい。
ってここまで力入れて推しちゃったけど、響かないひとにはまったく響かないんだろうなぁ。…
でもわたしがフォローしてる人で、観たひとは概ね楽しんでくれてると思う!と信じてます!
そうそう天才子役、マッケナ・グレイスちゃんが重要な役で出てた。観てるときは気付かなかったぐらい自然にそこにいた。VHSの映像の質感、たまらん…
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