あまのかぐや

白頭山大噴火のあまのかぐやのネタバレレビュー・内容・結末

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

わー、なんか観てる人少ない!(笑)(8月31日現在600人余)なんでだー!Filmarksの「上映中の映画」おすすめ上位にでてこないんですけど、なんでー!?

みんな大好きマ・ドンソクですよぉ、それにイ・ビョンホンにハ・ジョンウ、全部乗せー。アクの強い豪華演技派俳優たちが、これでもかと見せてくるVFXもりもりのディザスターパニック+スパイアクション+タイムリミットサスペンス。

さらに「そこまで盛るか」と予想外に泣かされた、韓国映画お得意の感情ぐらんぐらん揺さぶってくる家族愛(新・感染に泣いた人はきっと泣く)

はー。情報量多すぎで感想書けないわぁ。

今回のまぶりーはいつも強靭な肉体をもっさりジャケッツに押し込んだ頭脳派・アメリカ国籍の地質学者の役でした。スチール家具の引き出しも開けられないまぶりーなんて、そんなのまぶりーじゃない!という声もありますが、…そんな役には韓国エリア内では収まりきらない存在感と心意気、それでもまだ韓国を見捨てられない、心を捉われているという複雑な心持ちも感じられ、寂しいような頼もしいような(マーベルがまぶりーを待ってるからね)

はっ、まぶりーのことだけでこんなに書いちゃった!
実は3人連名のメインキャストではありますが、マ・ドンソクの役はちょっと見たりないぐらい。メインはイ・ビョンホンとハ・ジョンウ。アクションやらせても情緒感みせても、華のある俳優ふたりの豪華な演技合戦。手錠掛けたり掛けられたり、命を預け合った背中合わせ、スパイと即席特命兵士のバディムービーです。敵対からの共闘、そしてラストは…。この二人をもっと観たい。もっと見せろ。

冒頭の火山噴火からの大地震で崩れ落ちる都市のVFXはさすがですね。どうしてIMAX上映しないんだろ。崩壊する市中を駆け抜けるカーアクションがすごい。相変わらず「どうやって撮影したんだろう」と思わせる。場面の緊迫感がいや増すというものです(孤狼の血2でちょっと残念だったカーチェイスシーンを思うとね…)そのあとも数々の戦う車たちが出てきます。ラストの見せ場を駆け抜けるのが、ぼろっぼろの北朝鮮のタクシーってのがまた…涙…。北朝鮮と中国の間の白頭山の噴火を止めるというミッションは、よくよく詰めれば「は?」という無理無理すぎる設定かもしれない。そしてディザスタームービーあるあるな溶岩熱、火山礫などの恐怖までは盛り込めなかったようです。しかし!そんなの関係ないとばかり、灰まみれの荒野を120分超駆け抜ける力づくな脚本力。

これ日本でやったらどうなんだろうなぁ。アクションもできる演技派。ビョンホンの役は西島秀俊で、ジョンウの役は内野聖陽でどうだろうか…!でもなんだろう、絶対面白く描けない予感しかないんだよねぇ…。
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