人見知りな自分が、のっけから物語に没入し
涙腺の元栓が壊れている自分が、
涙も零さずに感動できる作品は、とても珍しい。
冒頭の『September』で頭を揺らしてリズムに乗る
フィリップとドリスを見て、心を鷲掴みにされました。
二番目のお気に入りは、イヴォンヌのたどたどしいダンスと
はにかみながらドリスとお別れのキスをするシーン。
フィリップさんにとっては
”ふつう”をくれる人が必要だったのでしょうね。
主従関係を解消したフィリップさんに
ドリスへの友情と愛情を見ました。
名作に多くを語る必要もなし哉。