新潟の映画野郎らりほう

あの日の指輪を待つきみへの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

あの日の指輪を待つきみへ(2007年製作の映画)
2.5
【単なる大サービス的印象だったけど許す】


第二次大戦を下地に持つラブロマンス。
勿論、終結後も延々と人々の運命を弄ぶ戦争と 尚も繰り返される戦争に対しての糾弾的側面や、自らの心に施錠する事で生む家族とのわだかまり等のファクターもある。 ただそれらファクターの全てを[一枚岩]として訴求するのではなく 各ファクターを一つずつ丁寧に描写し進行する印象。 そして最後にキチンとお話を結ぶあたりは おそらく作品構造としての[指環]を意識したのだろうと思う。
綺麗に全ファクターが結ばれる様はカタルシスだし またそれが実話とゆうのも驚くべき事なのだけど、難を言えば綺麗にまとまり過ぎたきらいがあるのと、資金面に原因があると思われる戦争描写の奥行の無さ、重要ファクターを数多く配置させながら その描写に時間を割かなかった[足早感]等が 結果として私にラブロマンスとしての印象しか残してくれなかった。

ミーシャバートンのフルヌードがロマンスに大きな貢献をしている訳でもなく 単なる大サービス的印象だったけど許す。




《劇場観賞》