Jaya

スタンド・バイ・ミーのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

行方不明の少年の死体の噂を聞きつけた少年4人が英雄になるためそれを探しに行くお話。未だにパイ食い競争のルールが分からない…。

クリスことリバー・フェニックスの演技が凄い。一人だけ図抜けた存在感。無理のある老成感を演技力で捻じ伏せる。他の3人も良いけれど、そもそもキャラ付けが強すぎた気がします。

ありがちな大人からの子ども像ではなく本当にリアルなローティーンの姿が描かれていました。低レベルな下ネタとエロでキャッキャ喜んでいられるお年頃。親父や年上に手が出せない感じもかなり上手く表現されていたような気が。

道中、挿話の入れ方がくどくなくて上手いと思いました。また、死体を見つけるのをえらくアッサリ済ませる一方、死体そのものに強い意味を持たせたり、それを取り巻く展開を深く描いているところが素晴らしかったです。

ラストの後日譚も含めて、彼らより年下だった頃に見た印象と、大人になってから見る印象がここまで違うのかと驚くとともに、いずれにおいても違和感を持たせない表現力が素晴らしく、少年の一断面が美しく描かれた名作でした。
Jaya

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