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劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと白き英雄 レシラムのbackpackerのレビュー・感想・評価

2.0
劇場版ポケットモンスター第14作
失われた過去の栄光に執着すれば、現実を歪める……。

本作から、タケシのポジションをデント、カスミ・ハルカ・ヒカリのポジションをアイリスが担当することとなりました。
人物のキャラデザ等もブラッシュアップされ、現代的に洗練された様に思えます。

さて、我らの主人公サトシさんは、冒頭からスーパーマサラ人の本領を存分に発揮します。
命の危機に晒された直後でも楽観的なサトシさんの豪胆さは相変わらずです。
そんな通常運転部分もありますが、性格面では、少し幼さが強調された様に見えます。

本作の敵役ドレッドは、幼い頃に聞いた母の夢を叶えてやりたいと考え、行動しています。
悪気がなく、良かれと思っている。
自分の行いは決して悪いことではなく、正しいことであり、人に迷惑をかけるつもりもない。
こういうポジションは、これまでに無い敵役像で、新鮮でした。
当然のことながら、過ちに気づいたとき、一転してその過ちを正そうと奮闘し、サトシたちに協力してくれる、頼もしい仲間となります。
その姿は、第六作(『ジラーチ』)のバトラーと重なります。

以前からそうでしたが、10歳の少年が抱えて良いスケールの案件ではないですね。
対流圏(描写的に成層圏まで到達している様にも見えます)を登る城によって、インターミディエイトゾーンからヘビーゾーン近辺の極寒を、半袖で体感することになるなんて、普通凍死します。流石マサラ人。

【今回のやまちゃん(山寺宏一)の担当】
モーモント……ドレッドの協力者であるアイントオークの村長。登場時間は長いが、前作に引き続き端役。
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